【TANIFX DAILY】2026年07月09日号

【TANIFX DAILY NEWS】:2026年7月9日号

目次

ホルムズの砲声とFOMCの内部分裂 ── ドル円、「無言の防衛ライン」に接近

米軍による対イラン追加空爆でホルムズ海峡の緊張が再燃し、有事のドル買いが加速。ドル円は162.52円まで急伸し、TANIFXが警戒してきた「無言の防衛ライン」162.80〜163.10円圏に接近している。FOMC議事要旨は利上げ派・据え置き派で票が割れる内部分裂を露呈し、金(XAU/USD)はドル全面高に押されて4,073ドル近辺まで軟化。地政学リスクとFRBの方向感喪失が交錯する中、TANIFXは戻り売りの好機を慎重に狙う。


本日のマーケットサマリー(2026/07/09 朝時点)

USD/JPY:162.52

米中央軍によるイラン国内標的への追加空爆(2日連続)を受け、ホルムズ海峡での商船攻撃への報復措置が本格化。イランは「必要なあらゆる措置」を警告し、暫定停戦は事実上破綻した。これを受けた有事のドル買いに加え、日本の長期金利が原油高によるインフレ懸念で30年ぶりの2.87%まで急伸するなど財政・金融政策への不透明感も円売りを助長し、ドル円は161.90円から162.52円まで急伸。TANIFXが注視してきた162.80〜163.10円の「無言の防衛ライン」が視野に入ってきた

EUR/JPY:185.63  GBP/JPY:217.66

EUR/USD:1.1423  GBP/USD:1.3393  EUR/GBP:0.8529

XAU/USD:4,073

ポンドは対円で18年半ぶり高値圏を維持しているが、ドル全面高に押されて対ドルでは伸び悩み。金は本来ならホルムズ海峡の地政学リスクで逃避買いが入りやすい局面だが、ドル全面高がそれを上回り4,150ドル近辺から4,073ドル近辺まで軟化した。


通貨相関と資金フローの分析(TANIFXビュー)

強 USD > GBP > EUR > JPY 弱

「有事のドル買い」と「FOMC内部分裂」の綱引き ホルムズ海峡での軍事衝突拡大は、本来であれば安全資産としての金や円が買われる局面だが、今回はドルが逃避先として選好される異例の展開になっている。一方でFOMC議事要旨は、6月会合で様子見を選んだ委員の間で「年内利上げ有力(9名)」「据え置き(8名)」「利下げ(1名)」と票が割れ、パウエル後任のウォーシュ議長が金利見通しの提出を見送るという異例の対応も明らかになった。方向感を欠くFRBの内部分裂が、地政学リスクによるドル買いの持続力を試す展開とTANIFXはみる。

日本株安と長期金利上昇が示す「内憂」 前日の日経平均は▲2.10%(▲1,437円)と続落し66,819円へ。半導体株の急落に加え、原油高によるインフレ懸念で新発10年国債利回りが1996年以来30年ぶりの2.87%まで上昇するなど、「外患(ホルムズ)」と「内憂(財政・金利)」が同時進行している。円は本来なら質への逃避で買われる場面だが、この内憂が円買いの勢いを削いでいるとTANIFXは分析する。


本日の注目材料とTANIFXの予測

21:30 JST 米・新規失業保険申請件数(予想21.5万件・前回21.8万件)

一般AIの予測(大衆の思考):予想通りの小幅減少であれば労働市場の底堅さを再確認するだけの通過点に過ぎず、サプライズは限定的という凡庸な見立て。

TANIFXの予測(クジラのシナリオ):市場参加者の視線は既にこの指標を通り越し、ホルムズ海峡情勢の続報に釘付けになっている。申請件数が仮に予想を上回って悪化しても、有事のドル買いがそれを打ち消してドル円の下押しは限定的になりやすい一方、改善した場合は「ドル買い材料の重ね掛け」として162.80円台の防衛ライン試しが加速するリスクがあるとTANIFXはみる。いずれにせよ、指標そのものよりイラン情勢の続報(ホルムズ海峡封鎖の有無)が値動きの主導権を握る一日になる。


TANIFXの本日のトレード戦略

ターゲット:USD/JPY 戻り売り(無言の防衛ライン到達時の逆張り、ただしイラン情勢急変時は撤退優先)

【シナリオA】エントリーゾーン:162.80〜163.10

エントリー条件:ゾーン到達だけでは待たず、上ヒゲ・失速サインを確認してから成行で売る(防衛ラインは財務省・日銀の口先介入が出やすい水準でもあるため、実弾介入示唆が出た場合はより早めの利確を優先)

TP1:162.40(1/3決済)/ TP2:161.90(1/3決済)/ TP3:161.30(残り1/3)

SL:163.55(防衛ラインを明確に上抜けた場合。ホルムズ情勢の急悪化でドル買いが加速したと判断し撤退)

リスク:約45〜75pips / リワード:TP2まで約90〜120pipsR:R = 1:1.6〜2.0

【シナリオB】エントリーゾーン:163.15〜163.40(防衛ライン突破・イラン情勢急悪化による上放れ時の順張りロング)

TP1:163.80 / TP2:164.20 / SL:162.70

※ホルムズ海峡封鎖の確認や介入なき明確な上抜けが出た場合の逆張りではなく順張り対応

無効化条件

  • 162.80円ゾーンに到達せず162.00円を実値で下抜けた場合 → 戻り売りシナリオは見送り(未エントリーのまま撤収)
  • 新規失業保険申請件数の発表前後(21:25〜21:45 JST) → スプレッド拡大時間帯として新規エントリーを控える
  • ホルムズ海峡封鎖の確定報道、またはイランへのさらなる軍事行動の拡大 → 全ポジション整理(方向感なき乱高下を最優先で回避)
  • USD/JPY 1時間足チャート

    戦略のポイント

    今日の方向バイアス:戻り売り優位(ただしホルムズ海峡情勢次第で上放れリスクも)

    今日の点火装置:21:30 JST 米新規失業保険申請件数、ホルムズ海峡情勢の続報

    今日のノートレード条件:162.00〜162.80円のレンジ内で方向感なく推移する場合はエントリーしない(ゾーン到達+失速サイン確認まで待つ)

    今日の本質:「有事のドル買い」と「FOMC内部分裂」がせめぎ合う中、無言の防衛ラインが試される一日。


    TANIFX Performance Board(2026/07/09 更新)

    昨日の結果(2026/07/08 戦略)

    ターゲット:USD/JPY 押し目買い(FOMC議事要旨待ちの我慢相場シナリオ)

    結果:Win ✓(+62pips ※161.90→162.52 FOMC議事要旨通過後の反発に加え、米イラン停戦破綻・追加空爆による有事のドル買いも重なり162円台後半まで上昇)

    Weekly Record(7/6〜7/10)

    7/6 (Mon):Win ✓(+82pips、戻り買い優勢的中)

    7/7 (Tue):Lose ✗(-30pips、城内発言による急落)

    7/8 (Wed):Win ✓(+62pips、FOMC通過後の反発的中)

    7/9 (Thu):Now Trading(戻り売り狙い、防衛ライン試し)

    Monthly Record(2026年7月)

    Total Trades: 5 Wins: 4 / Loses: 1 / Draws: 0

    July Win Rate: 80%

    YTD Record (Year to Date)

    Total Trades: 71

    Wins: 49 / Loses: 21 / Draws: 2 / No Trade: 多数

    YTD Win Rate: 69.0%(49÷71)

    ※YTD基準値(2026-06-25時点): 64戦 45勝 17敗 2分 勝率70.3%

    方向記録台帳(pipsベースの誠実な記録)

    判定数:4回(勝ち3 / 負け1 / 分け0)

    方向的中率:75.0%

    平均勝ち幅:+50.7 pips

    平均負け幅:-30.0 pips

    期待値:+30.5 pips/回

    累計:+122.0 pips

    損益レシオ(PF):5.07

    ※的中率のみを看板にせず、負けの記録も含めた期待値ベースで継続検証していく方針

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