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雇用統計とトランプ関税判決のダブルイベント
157円台のドル円、ここからは「攻める」より「守りと待ち」が主役
■ 本日の主要レート(2026/01/09・東京朝)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 157.30 | 高値圏維持。米金利・リスクオン・円売りが三位一体で支え |
| EUR/JPY | 183.33 | クロス円としてはやや一服も、依然として歴史的高水準 |
| EUR/USD | 1.1654 | 下方向を試しつつも1.16台半ばでいったん下げ止まり |
| GBP/JPY | 211.35 | ポンド高+円安の組み合わせで依然“高所”圏 |
| GBP/USD | 1.3436 | 1.34台前半での調整。ポンド単独の強さはやや減速気味 |
| EUR/GBP | 0.8673 | ポンド優位がやや後退し、ユーロがじりじり巻き返し |
| XAU/USD(NY金) | 4,463 | ベネズエラ情勢・米金利観測が交錯する中、高値圏でもみ合い |
通貨相関:まだ「円独歩安」だが、ドル円は高所警戒ゾーン
TANIFXの予測では:
- 円(JPY):
依然として「世界で一番売られている通貨」の座は継続中。
クロス円(EURJPY・GBPJPY)が総じて高値圏にあることからも、
構造的な円売り(日本株買い+海外資産投資) が続いていると判断できます。 - ドル(USD):
雇用統計を控え、米景気の底堅さを織り込む形でじり高基調。
ただし157円台のドル円は、- 日銀の正常化観測
- 日本側の為替牽制
を考えると、“どこからでも買っていいゾーン”ではないことも事実です。
- ユーロ(EUR):
EUR/USDは1.16台半ば〜後半で、テクニカル的には「戻り売りが出やすいゾーン」。
ただし対円では183円台と依然高止まりしており、
「ユーロが弱い」というより 「円がもっと弱い」 というバランスです。 - ポンド(GBP):
昨日までの“ポンド一強”からは一服。
GBPJPYは211円台と依然かなりの高所圏ですが、
GBPUSDは調整が入り、上昇トレンドのスピードがやや鈍化しています。 - 金(GOLD):
ベネズエラ情勢+FRB利下げペース観測が交錯しつつも、
4,400ドル台中盤という「通貨不信を映す水準」は維持。
リスク回避マネーの受け皿としての金は依然生きているといえます。
本日のメインイベント:米・雇用統計(12月)
● 注目指標
- 非農業部門雇用者数(NFP)
- 失業率
- 平均時給(前年比・前月比)
TANIFXの予測レンジ(イメージ)
※「市場コンセンサス」を仮に以下と想定したうえでのイメージです:
- NFP:+16〜18万人程度
- 失業率:3.8〜3.9%
- 平均時給:前年比 +4.0%前後
TANIFXの予測:
- NFP:+18万人前後(やや強め)
- 失業率:3.8%
- 平均時給:前年比 +4.0〜4.1%
根拠イメージ:
- ADP・ISM非製造業の雇用指数、JOLTS求人件数などから見て、
「減速ではあるが崩れていない雇用市場」 - ベネズエラ情勢や企業マインドの荒れにもかかわらず、
米国内需はAI・サービス需要に支えられ底堅い、というストーリー
結果別ざっくりシナリオ(ドル円)
- 強い結果(NFP 20万人超+賃金も強め)
- 「利下げ急がず」観測 → 米金利上昇
- USD/JPY:157.80〜158.00円方向の上振れリスク
- 弱い結果(NFP 10万人割れ+失業率悪化)
- 「利下げ前倒し」観測 → ドル売り、金買い戻し
- USD/JPY:156円割れ〜155円台半ばへの急落リスク
- 中途半端な結果(コンセンサス近辺)
- 「織り込み済み」で方向感出ず
- ただし、トランプ関税判決やFRB議長人事のヘッドライン次第で乱高下も
各市場コメント(再構成)
■ 米国株式:景気敏感株の台頭は“本物の回復”シグナル
- ダウ反発、ラッセル2000が最高値更新と、
「AIハイテク一辺倒」から 景気敏感株主導の相場へと裾野が広がる動き に注目。 - 主力ハイテク株には利益確定売りが出ている一方、
中小型株が買われている=米景気拡大そのものを織り込む動き と見られます。 - TANIFXの予測としては、
雇用統計が「そこそこ強い」内容なら、
“利下げは急がない”が“景気は持続”という都合のよい解釈 で
株高基調は維持されやすいと判断します。
■ 日本株式:テクニカルリバウンド+良好決算
- 日経平均はここ2日間の下落で、
オプションSQに絡む持ち高調整が一巡した可能性。 - 本日は
- SQ通過安心感
- ファーストリテイリング(9983)の好決算
が指数を押し上げる構図になりそうです。
- 日本株高は、海外投資家の為替ヘッジ需要も絡み、
「株高=円安」の連動は引き続き有効とみています。
■ 為替:雇用統計前のドル円は“さわりたいが、さわり過ぎ注意”
- 東京時間のドル円は、イベント待ちで様子見ムードが基本。
- ただし、TANIFXの予測では
- 雇用統計は「弱くはない」
- トランプ関税判決が完全なネガティブサプライズにならない
という前提なら、
ドル買い戻し優位→157円台維持〜上振れの可能性がやや高いと見ます。
■ 金(GOLD):利下げ期待の巻き戻し警戒
- 雇用統計が強ければ、
「過度な利下げ期待」分の巻き戻しで NY金は一段安のリスク。 - ただしドル円が強含めば、大阪金は円安要因で下支えされる構図も継続。
- 短期的にはボラティリティが極端に高まりやすい局面であり、
新規の金ロングは慎重対応が無難と考えます。
本日のトレード戦略
USD/JPY “慎重な” 押し目買い
【警告:ストップ狩りに注意】 現在157.30円ですが、指標発表前の板が薄い時間帯を狙って、**157.00円割れを試す「振るい落とし(Shakeout)」**が発生するリスクが高いです。
- NG行動: 157.30円以上の高値で焦って飛び乗ること。クジラの餌食になります。
- 逆に、押し目が来ないまま上がってしまったら? 「縁がなかった」と諦めて見送る(ノートレード)。 それも立派な戦略です。
3行サマリー(TANIFXビュー)
- 通貨相関は「円独歩安+ドル堅調」、157円台ドル円はまだ上も下もあり得るイベント待ちの高所圏。
- 本日の主役は雇用統計+トランプ関税判決で、テクニカルよりもヘッドライン主導の乱高下リスクが大きい。
- TANIFXとしての本音は“ノートレード推奨”。勝負するなら、USD/JPY順張り。
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