ゴールド5200ドルと「史上最弱の円」
トランプ新関税と月末要因、クジラはどこで仕掛けるのか?
本日のマーケットサマリー(2026/02/24 朝時点)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 154.289円 | 155円ちょうど付近からスタート後、154円割れ・155円乗せを往復し、現在は154円台前半で落ち着きどころを探る展開。 |
| EUR/JPY | 182.415円 | ドル円の乱高下に振り回されつつも、182円台半ばで高止まり。円の弱さを反映。 |
| GBP/JPY | 208.772円 | 208円台後半。ポンド自体は弱めだが、円売りが支えとなり高値圏維持。 |
| EUR/USD | 1.1798 USD | 1.18ドル前半まで一気に戻した後、再び1.18を上抜けられずに失速。上値の重さが鮮明。 |
| GBP/USD | 1.34925 USD | 1.35のレジスタンスに抑えられ、じりじりと頭を押さえられる形。 |
| EUR/GBP | 0.87374 | 欧州内ではユーロ優位が継続。ポンドの相対的な弱さが続く。 |
| XAU/USD | 5229 USD | 5200ドル台を維持。有事の金買い+投機マネー+CTAが重なった、異常な高値圏。 |
通貨相関と資金フロー(TANIFXビュー)
きょうのざっくりした強弱関係は、
ゴールド > 米ドル > ユーロ > ポンド > 日本円
という並びで見ています。
- ゴールド
・イラン情勢、トランプ関税を巡る不透明感、そして「米政治リスク」を背景に、有事の安全資産として世界中の資金が殺到。
・中国の個人投資家や株式ファンド、CTAまで巻き込み、トレンド追随のフローが雪だるま式に膨張。
・ただし、ここまでの急騰は「行き過ぎ」も内包しており、どこかで一度大きな調整が入るリスクも常に同居。 - 米ドル(USD)
・週明けはトランプ新関税のヘッドラインで一時的に売られたものの、
「最高裁違憲判決は想定内」「分野別関税は継続可能」と見なされ、ドル売りは長続きせず。
・米景気自体は依然として底堅く、FRBの急激な利下げ期待はしぼみ気味。
・結果として、対ユーロ・対ポンドでは再びドル高方向に圧力がかかり始めている。 - 日本円(JPY)
・実質実効為替レートは、変動相場制以降の「最弱レベル」。
・これは円の購買力低下を意味する一方で、「日本の生産コスト低下=日本への直接投資増加=価格競争力の改善」という、構造的な円安メリットも同時に表している。
・短期的には、依然としてキャリーの調達通貨として売られやすく、ドル円・クロス円の下値は限定的になりやすい。 - ユーロ・ポンド(EUR / GBP)
・ユーロは、対ポンドでは強め(EUR/GBP上昇)だが、対ドルでは1.18に何度も頭を叩かれている状態。
・欧州の成長鈍化や金融政策の制約から、「積極的に買う理由が薄い通貨」の代表格。
・ポンドは、対ドル・対円ともに重く、欧州内でも立ち位置はやや不利。
まとめると、
ニュース的には「ドル売り・円買い・金買い」になりそうなところを、
実際の値動きは「金だけ暴走、ドルは意外と強い、円は結局弱い」
という、ねじれたバランスになっています。
このねじれをどう料理するかが、きょうの勝負どころです。
マクロ環境と本日の注目材料
米国株式
・最高裁の相互関税「違憲判決」はサプライズではなく、市場はかなり前から織り込み済み。
・分野別関税は判決の対象外であり、トランプ大統領が別の手段で新関税を課し続けるシナリオも広く意識されている。
・不透明感は残るものの、
「足元の業績が強い銘柄の押し目は冷静に拾う」
というスタンスが、機関投資家・クジラの基本方針。
日本株式
・高市首相の複数年度予算構想は、
「中長期の成長ストーリーを明確にした」という意味で海外投資家には好感材料。
・TOPIXベースの12か月先予想PERは、STOXX欧州600指数を上回る水準で推移しており、
「欧州株より日本株の方が投資妙味がある」という見方が主流になりつつある。
・円安と構造改革期待がセットで効いており、
日経は押し目があれば外国人の買いが入りやすい地合い。
為替(構造面)
・BISによると、日本の実質実効為替レートは歴史的な安値圏。
・円の価値が落ちたことは事実だが、同時に「日本でモノを作るメリットが急上昇」しており、工場回帰・直接投資の増加につながっている。
・為替だけ見て悲観するのではなく、
「時間差で日本経済にプラスに効いてくる円安」
という中長期シナリオも頭に入れておきたい。
金(ゴールド)
・1月から続く急騰・急落は、
中国個人+株式ファンド+CTAという「投機トライアングル」が作り上げた相場。
・いまはその延長線上での高止まり・乱高下フェーズであり、
ファンダだけで説明できる動きではなくなっている。
・トレード対象としては「短期の逆張り」は極めて危険。
あくまで方向が崩れた後のトレンドフォローが基本。
本日の米指標とイベント
・米国 2月 消費者信頼感指数(コンファレンスボード)
・トランプ関税を巡る追加発言・ツイート
・FRB高官・日銀役員のコメント
・月末要因(今週末27日が2月最後の営業日)に向けたポジション調整
TANIFXの予測としては、
・消費者信頼感は、雇用環境の強さに支えられ「大崩れはしない」シナリオをメイン。
・予想通りかやや強めなら
「米消費はまだしっかり → FRBは急いで利下げしない → ドル買い・ユーロ売り」
という流れが再確認されやすいとみています。
TANIFXの本日のトレード戦略
きょうのテーマは、
「乱高下するドル円を避け、上値の重さがはっきりしているユーロドルだけを狙う」
です。
メイン戦略:EUR/USD(ユーロドル) ショート(戻り売り)
TANIFXの予測(ロジック)
- 1.18の“天井感”
・昨日、一度1.18ドル前半まで跳ね上がりましたが、
そこで待っていたのは新規のユーロ買いではなく、「戻り売り」と「ショートカバー終了」。
・結局、現在値は1.1798と、再び1.18を明確には超えられていません。
・チャート上は、1.18台前半に分厚いレジスタンス帯が形成されつつあります。 - ファンダメンタルズの差
・米国は「消費はまだ強い・利下げは急がない」方向に舵が切られつつあり、金利サイドはドルを支援。
・一方、ユーロ圏は成長鈍化と財政制約で、積極的な引き締めも緩和も打ちにくい中途半端な状態。
・クジラにとって「売るならユーロ・買うならドル」が、依然として合理的な組み合わせ。 - ドル円のノイズ回避
・ドル円は、トランプ関税ヘッドラインと実需フロー、月末のレパトリ(円転)思惑などが絡み、
154〜155円でストップ狩り合戦になりやすいゾーン。
・方向性そのものはドル高寄りでも、「上下に振らされるリスク」が高いので、きょうはあえて外すのが安全。
【TANIFX Performance Board】 2026/02/24 更新
昨日の結果(2026/02/23 戦略)
ターゲット:USD/JPY Short 結果: [WIN]
Weekly Record(Feb 第4週)
2/16 (Mon): [DRAW] USD/JPY Short (微益手動決済)
2/17 (Tue): [WIN] EUR/USD Short
2/18 (Wed): [WIN] EUR/USD Short
2/19 (Thu): [WIN] USD/JPY Long
2/20 (Fri): [WIN] USD/JPY Long
2/23 (Mon): [WIN] USD/JPY Short
2/24 (Tue): [Now Trading…] Target: EUR/USD Short
Monthly Record(2026 Feb) Total Trades: 16 Wins: 10 / Loses: 6 Feb Win Rate: 62.5%
YTD Record (Year to Date) Total Trades: 38 Wins: 25 / Loses: 13 YTD Win Rate: 65.8%

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