TANIFXデイリーニュース 2026年2月13日号

目次

高市トレード幻、CPI決戦前夜のドル安・円高──これは押し目なのか、それとも新しいトレンドなのか

本日のマーケットサマリー(2026/02/13 朝時点)

通貨ペア / 商品現在値コメント
USD/JPY152.80円前後157円台から急落後、152円台で下げ止まり探りの局面
EUR/JPY181.35円185円台から大きく調整し、円買い優勢の流れが継続
GBP/JPY208.08円214円台から急落、クロス円全体で調整色が鮮明
EUR/USD1.1868USDドル売り継続で1.18台後半を維持
GBP/USD1.3617USDポンドは対ドルで戻り基調、1.36台前半で推移
EUR/GBP0.8715ユーロがやや優位だが、欧州内はおおむねレンジ
XAU/USD4,935USD5,000ドル手前で高値圏維持、通貨不信ヘッジが継続

通貨相関・フロー整理(TANIFXビュー)

きょうの通貨強弱をざっくり並べますと、現状はこのように見えます。

ゴールド > ユーロ ≳ ポンド > 円 > ドル

  1. 米ドル(USD)
    ・雇用統計後も利下げ思惑が完全には消えておらず、
    「金利は高いが、追加でドルを買い上げるほどではない」という空気が市場に広がっております。
    ・そのなかで、ここ数日で積み上がっていたドルロングの手仕舞いがじりじり進み、
    対ユーロ、対円ともにドル売りバイアスが優勢になっている状況です。
  2. 日本円(JPY)
    ・表面的には円高ですが、その中身は
    「高市トレードで積み上がった円ショートの解消」
    「ドル安に引きずられた形の円買い」
    が中心であり、伝統的なリスクオフの円高というより、
    ポジション調整としての円高色が強いと判断しております。
  3. ユーロ・ポンド(EUR / GBP)
    ・対円では大きく売られていますが、対ドルでは買い戻しが優勢です。
    ・ユーロ圏、英国ともにファンダメンタルズは決して盤石ではありませんが、
    「ドル売りの受け皿」として資金が流入している側面が強くなっています。
  4. ゴールド(XAU)
    ・一時の5,000ドル乗せから利益確定売りも出ておりますが、
    各国通貨への不信感やドル離れの動きが続いており、
    依然として高値圏で推移しております。

きょうのテーマとニュースの焦点

本日は何と言っても、米国の消費者物価指数(CPI)が主役となります。

  1. 米国株式
    ・米株式市場では、AIが経済や雇用に与える影響への懸念が再び意識されております。
    ・しかし、アンソロピックのような新サービスは、
    「業務フローの中に推論が入り、意思決定の回数が増える」ことで、
    逆にインフラや台帳管理の重要性を高めています。
    ・ソフトウェア企業が一方的に淘汰されるというよりは、
    AI時代に適応できる企業とそうでない企業への再編成が進む局面と見るべきだと考えます。
  2. 日本株式
    ・日経平均株価は米国株の下落を受けて続落が見込まれておりますが、
    前日に決算を発表したソフトバンクグループの値動きが短期的なセンチメントを左右しそうです。
    ・一方で、TOPIXは最高値を更新しており、
    値上がり銘柄数も全体の三分の二程度と底堅さが確認されております。
    ・バリュー株を中心とした押し目買いが、
    下値を支える展開が続く可能性が高いと見ております。
  3. 為替(ドル円を中心に)
    ・ドル円は152円台での推移が続くと見込まれます。
    ・利下げ観測の後退で米金利は依然として高めですが、
    それ以上に「ドルロングの巻き戻し圧力」が勝っているため、
    上値の重い展開が続きやすいと考えます。
    ・報道ベースでは、ロシアがドル決済復帰を検討しているとの話もあり、
    これは中期的なドル支援要因となり得ますが、
    足元の値動きにはまだ大きな影響を与えていないと見ております。
  4. 金相場
    ・NY金は5,000ドル乗せで短期筋の利益確定売りが出たことに加え、
    ロシアのドル決済復帰検討報道も手じまいのきっかけとなった可能性がございます。
    ・中期的には、AIによる生産性向上で世界的な成長期待が高まると、
    利息を生まない金からリスク資産への資金シフトを促す要因となり得ますが、
    現時点では「通貨不信のヘッジ」としての需要がなお強いと判断しております。

本日の注目材料とTANIFXの予測

本日は、次のポイントが為替とリスク資産の方向性を決めるカギになると考えます。

  1. 米国・消費者物価指数(CPI)
    ・TANIFXの予測といたしましては、
    総合指数は前年比で鈍化傾向を維持しつつ、
    コアCPIは前年比で高止まりながらも、ピークアウトを確認できる水準が想定されます。
    ・市場がすでに利下げ時期の前倒し期待をある程度修正しているため、
    余程のサプライズがない限り、
    「ドル全面高」あるいは「ドル全面安」のような一方向の動きにはなりにくく、
    発表直後の乱高下を経てから、
    改めてドル売り・円買いの流れがじわじわ再開する可能性を高く見ております。
  2. 米長期金利と株式の反応
    ・CPIが予想通りであれば、金利は大きく動かず、
    株式市場も「一安心の小反発」という形になりやすいと考えます。
    ・一方でコアCPIが予想を上回る場合には、
    再び利下げ先送り懸念が意識され、
    株安・ドル買い戻し・金売りというセットが一時的に出る可能性がございます。

TANIFXの本日のトレード戦略

メイン戦略:USD/JPY(ドル円) 戻り売り

  1. ドル円を選ぶ理由
    ・ここ数日の値動きは、
    高市トレードの巻き戻しによる円買いと、
    雇用統計後のドル売りが同じ方向(ドル安・円高)に重なっており、
    トレンドとして比較的明瞭であるためです。
    ・ユーロドルやポンドドルは、
    欧州側・英国側の材料が複雑に絡み、
    ドル要因だけでは説明しにくい値動きが続いております。
    ・そのため、きょうのようなCPI待ちの局面では、
    ドルと円の強弱関係に集中する方が、
    リスクとリターンのバランスを取りやすいと判断しております。
  2. 想定シナリオ(TANIFXの予測)
    ・東京時間から欧州時間にかけて、
    いったん153円台前半までの自律反発が入る可能性があります。
    ・ただし、CPI前に新規でドルロングを積み上げる参加者は限られると見られ、
    153円台後半から上では「戻り売り勢」が優勢になりやすいと考えます。
    ・CPIが予想通りか、わずかに弱い結果となれば、
    再び152円台前半方向への円高・ドル安トレンドが意識される展開を想定します。

TANIFXからひとこと

きょうは、
「CPIに振り回されないこと」
を最優先に、落ち着いて一手ずつ進めていきましょう。

■ 昨日の結果 (2026/02/12 戦略)

  • Target: EUR/USD Long
  • Result: LOSE (Entry: 1.1880 → Exit: 1.18674)
  • Comment: 円全面高の展開となり、ドル安によるユーロ押し上げ効果よりも、クロス円(ユーロ円)の下落圧力が勝り、上値を抑え込まれました。

■ Weekly Record (Feb 2nd week)

  • 2/9 (Mon): EUR/USD Short [LOSE]
  • 2/10 (Tue): EUR/JPY Long [LOSE]
  • 2/11 (Wed): EUR/USD Long [LOSE]
  • 2/12 (Thu): EUR/USD Long [LOSE]

[Weekly Total] 0勝 4敗

■ Monthly Record (2026 Feb)

  • Total Trades: 10
  • Wins: 4 / Loses: 6
  • [Feb Win Rate] 40.0%

■ YTD Record (Year to Date)

  • Total Trades: 32
  • Wins: 19 / Loses: 13
  • [YTD Win Rate] 59.4%
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