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ドル安の逆襲と“高市円安”のせめぎ合い── ユーロ1.19&金5000ドル超、クジラはどこへ逃げている?
■ 本日のマーケットサマリー(2026/02/10 朝時点)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 155.88円 | 選挙後の円売りはいったん一服、米ドル売りで157円から押し戻される |
| EUR/JPY | 185.72円 | ユーロ高+円安のコンボで高値圏キープ |
| GBP/JPY | 213.41円 | クロス円は依然高止まりも、ポンドは対ドルでやや重い |
| EUR/USD | 1.19095USD | 1.17台から鮮やかなV字回復、1.19台定着を試す局面 |
| GBP/USD | 1.36891USD | 1.35台から切り返し、1.37ドル乗せをうかがう |
| EUR/GBP | 0.86884 | 欧州内ではほぼ拮抗、わずかにユーロ優位 |
| XAU/USD | 5,061USD | 金は5,000ドル台を維持。通貨不信&中国の買いが下支え |
■ 通貨相関・資金フロー(TANIFXビュー)
1. 通貨強弱のざっくりマップ
Gold ≫ EUR ≳ GBP > JPY > USD
● USD(最弱サイド)
- 先週までの「強い指標→ドル買い」のポジションが溜まりきったところで、
・米金融緩和への思惑
・選挙明けの“材料出尽くし感”
が重なり、欧米時間にドル売りの利食い・ポジション整理が一気に進行。 - その結果、
- USD/JPY:157円台 → 155円台後半へ反落
- EUR/USD:1.17台 → 1.19台前半へ急騰
と、「ドル一人負け」の形になっています。
● JPY(まだ弱いが、ドルよりマシ)
- 高市政権の積極財政・成長投資期待=「高市トレード(円売り・株高)」は継続。
- ただし、157円以降は
- 為替介入
- 日米当局のレートチェック
を意識したヘッジ売りも厚く、“ドル円だけ上値が重い円安”というねじれた構図。
● EUR / GBP(中位〜強め)
- 【対ドル】
- EUR/USD:戻り売り勢のショートカバー+新規ロングで1.19台へ。
- GBP/USD:1.35割れから切り返し、1.36〜1.37レンジへ復帰。
- 【対円】
- 円が最弱クラスのため、EUR/JPY・GBP/JPYはそろって高値圏。
- 欧州通貨同士では、ややユーロ優勢(EUR/GBP 0.868台)という構図。
● Gold(別次元)
- 中国人民銀行の15カ月連続の金買いなど、
「米国債からの分散」+「各国の財政リスク」を背景に、
5,000ドル台をしっかり維持。 - 「通貨の外側」に逃げるクジラ資金の一部は、いまだゴールドに滞在中です。
■ テーマ別マーケット解説
◆ 米国株式:AIインフラの本命としてオラクル再評価
- オラクル(ORCL)株が急伸。
- OpenAI向けクラウド供給契約をはじめ、
AI時代に必須の「データ台帳」「ログ管理」「説明責任」のインフラを提供している点が再評価。
- OpenAI向けクラウド供給契約をはじめ、
- TANIFXの見方:
- 「AIでソフト企業が全部淘汰される」という極端な悲観論は後退。
- “AIを実装できる企業に利益が集中する”フェーズに入ったと判断し、
オラクルのようなインフラ銘柄は押し目買いスタンスが有効。
◆ 日本株式:高市ラリー第2波
- 日経平均は、高市政権の積極財政・成長投資期待を好感して続伸基調。
- 海外勢の買いに加え、
「AI悲観論の修正」とともに国内個人の中長期マネーも株式市場へ流入しつつあり、
“株高・円安・金高”というトリプルテーマが継続しています。
◆ 為替:高市トレンド+ドル安相場というねじれ
- USD/JPY:155.88円
- 高市トレードで円は依然として売られやすい一方、
- 中国当局の「一部銀行への米国債保有制限」報道
- 米ドルロングのポジション整理
が重しとなり、ドル円だけ頭を押さえられた状態。
- 高市トレードで円は依然として売られやすい一方、
- EUR/JPY・GBP/JPY:円安トレンド継続
- 円サイドが弱いままなので、クロス円は押し目を作りつつも高値圏。
◆ 金:通貨不信+中国の買いで底堅い
- XAU/USD 5,061ドル
- ドル軟化に加え、中国人民銀行の継続的な金買い(15カ月連続増加)が、
中長期の下値をガッチリ支える要因。
- ドル軟化に加え、中国人民銀行の継続的な金買い(15カ月連続増加)が、
- 一方で、ドル円が軟化しているため、円建て金価格はやや上値が重い場面も。
→ 短期は乱高下、しかし中長期トレンドは依然「上」を維持、というのがTANIFXの見立て。
■ 本日の注目材料とTANIFXの予測
● 22:30 米 1月 小売売上高
TANIFXの予測:
- ヘッドライン(前月比):+0.2〜+0.3%
- コア(自動車除く):+0.3〜+0.4%
・年末商戦明けで勢いは一服
・ただ雇用と賃金がまだ堅調なため、マイナス転落までは想定しづらい
想定反応:
- 予想通り〜やや弱い
- → 「やっぱり今年は利下げありそう」という安心感から、
ドル売り再開/EUR・Gold・株式買いに傾きやすい。 - USD/JPYは155円台前半を試す可能性。
- → 「やっぱり今年は利下げありそう」という安心感から、
- 予想より強い(+0.7%超など)
- → 一時的にドル買い戻しが入るが、
既にドルロングポジションがだいぶ減っているため、上値追いは限定的と予測。
- → 一時的にドル買い戻しが入るが、
■ TANIFXの本日のトレード戦略
戦略コンセプト
「円売りトレンドは継続、しかしドルではなく“ユーロ経由”で取りに行く。」
- ドル円は
- 高市トレンドで下値は堅いものの、
- 介入・レートチェック・ポジション整理と“政治ノイズ”満載。
→ メインで勝負するにはリスクが大きいゾーン。
- 一方、ユーロはショートカバーが始まったばかりで、
1.20に向けた余地がまだ残っているとTANIFXは見ています。
◎ 本命:EUR/JPY(ユーロ円) ロング(押し目買い)
ロジック(TANIFXの予測):
- 円サイド
- 高市政権の成長投資期待+日本株高 → 円キャリー継続。
- 介入の主戦場はドル円であり、ユーロ円はその“影響の漏れ”で上方向へ引っ張られやすい。
- ユーロサイド
- EUR/USD 1.19台乗せでトレンド転換の初動。
- 欧州景気は強くはないが、「ポジションが軽くなったユーロ」+「売られすぎた反動」という相場。
【TANIFX Performance Board】 2026/02/10 更新
■ 昨日の結果 (2026/02/09 戦略)
- 2/9 (Mon): EUR/USD Short (1.18145 → 1.19095) [LOSE]
■ 月間成績(2026年2月)
- 6戦 4勝 2敗 勝率:66.7%
■ AURAからの一言(TANIFXコメント)
今日は、
- 介入とヘッドラインまみれのドル円ではなく、
- ユーロ円ロングで静かに円安トレンドに乗る。

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