【TANIFXデイリーニュース】2026年2月5日号

目次

「157円の扉 × ECB決戦」── 高市トレード熱狂の裏で、静かに割れ始めるユーロの天井

■ 本日のマーケットサマリー(2026/02/05 朝時点)

通貨ペア / 商品現在値コメント
USD/JPY156.91 円157円目前。高市トレード+米金利高で上値試し
EUR/JPY185.18 円円安主導で高値圏。ECB前で上値はやや重い
GBP/JPY214.12 円クロス円最強クラス。ポンド高×円安で上昇継続
EUR/USD1.1800 USD1.18ちょうど攻防。ECB&米指標待ちの小休止
GBP/USD1.3645 USDドル高の影響でやや軟化も、底堅さは維持
EUR/GBP0.8648ユーロ相対弱め。欧州内ではポンド優位
XAU/USD5,008 USD5,000ドルを辛うじて維持。乱高下を伴う高値圏

■ 通貨相関と強弱マップ(TANIFXビュー)

● 通貨・資産の強弱

USD ≧ GBP > Gold ≫ EUR ≫≫ JPY

ざっくり言うと、

  • 「強い米国・そこそこ強い英国」
  • 「読みにくい金」
  • 「苦しいユーロ」
  • 「イベント頼みで売られ続ける円」

という構図です。

◎ USD(米ドル)

  • 先週FOMCをこなし、
    • 「米景気は想定以上に強い」
    • 「利下げは急がない」
      という流れに。
  • 今夜は JOLTS求人・新規失業保険申請件数 が控え、
    “雇用の強さ再確認 → 長期金利じり高 → ドルしっかり” の流れが意識されています。

◎ JPY(日本円)

  • ドル円は156.91円、ユーロ円185円台、ポンド円214円台と、
    “円だけが一段下に沈んでいる”独歩安状態
  • 背景は
    • 2月8日衆院選 → 自民大勝観測 → 高市トレード(円売り・株買い)
    • 日経・TOPIXの強さを取りに来る海外勢の円売り
  • ただし、
    • 157円〜158円台には 「レートチェックゾーン」 の記憶
    • 「日銀の前倒し利上げ論」「為替介入ヘッドラインリスク」
      もあるため、上は走りたくても素直に走りきれない水準です。

◎ EUR(ユーロ)

  • EUR/USDは 1.18ちょうど
    • FRB:タカ派寄り
    • ECB:景気減速・利下げ議論がじわじわ
      ドルとのコントラストで、じりじり売られやすい通貨
  • それでも、円が弱すぎるのでEUR/JPYは185円台と高値圏に居座り中。
    「対ドルでは弱いが、対円では強い」という、ポジション調整がしづらい形です。

◎ GBP(ポンド)

  • EUR/GBPが 0.8648 と、ユーロより強く評価されています。
  • 「英も強いわけではないが、ユーロよりはマシ」という位置付け。
    ポンド円(GBP/JPY)は“円売り+ユーロ売りの受け皿”になりやすい状態。

◎ Gold(金)

  • 一時暴落から再び5,000ドル台回復
  • 「米利下げ期待剥落」はマイナスですが、
    • 中東・イラン情勢
    • 通貨不信の名残
      などを背景に、完全には死んでいない安全資産として買い戻されています。
  • ただし、ここから上は“バブルと実需が混じったゾーン”で、値動きはかなり荒い前提。

■ 株式・マクロのトピック(TANIFX要約)

● 米国株式:AIは“夢”から“利益”へ

  • ウォルマートが小売企業として初の時価総額1兆ドル
  • ポイントは「AI導入」:
    • 在庫予測
    • 検索・レコメンド
    • 物流・配送
      など実務レベルでのAI活用が評価され、
      “AIテーマ=ハイテクだけ”から“リアルビジネス全体”へと裾野が広がっている段階。
  • アンソロピック新ツール発表でパランティア・オラクルが一時売られたものの、
    「AIを業務実装するなら、それらのインフラ系はむしろ不可欠」というのがTANIFXの見立て。
    → 中期視点では押し目。

● 日本株式:選挙+AI+バリューの三重奏

  • アルファベットの大規模設備投資 → 半導体・電子部品・装置に追い風。
  • 8日の衆院選を前に、
    • 「自民大勝 → 政策継続 → サナエノミクス期待」
    • 資本効率改善・株主還元拡大
      が評価され、日本株買い+円ヘッジ売りが止まりにくい形。

■ 本日の注目イベントとTANIFXの予測

1. 米国指標:雇用の“熱さ確認デー”

  • 22:30 米 新規失業保険申請件数
  • 24:00 米 12月 JOLTS求人件数

TANIFXの予測:

  • 失業保険申請件数:
    • 依然として低水準を維持 → 「解雇は増えていない」シグナル。
  • JOLTS求人:
    • 若干の減速はあっても、依然として“求人数 > 労働者”のタイトな構図継続と予想。

TANIFXの予測:ドルの“質的な強さ”を再確認する一日
 → 米長期金利はじり高、ドル買い圧力は継続

2. ユーロ圏:ECB金融政策決定会合

  • 22:15 ECB政策金利発表
  • 22:45 ラガルド総裁会見

TANIFXの予測:

  • 政策金利据え置きがメインシナリオ。
  • ポイントは会見でのトーン:
    • 成長見通し下方気味
    • インフレ懸念はやや後退
      → 「利下げの可能性にドアを開け始めた」印象になりやすく、
       ユーロにとってはじわじわ重石になりやすいと見ています。

■ TANIFXの本日の予測(総括)

  • USD/JPY
    • 高市トレード+米金利高で上方向バイアス
    • ただし 157円台=介入&レートチェックの記憶ゾーン のため、
      「上がりたくても一気には抜けにくい」粘着レンジと想定。
  • EUR/USD
    • ドル堅調+ECBハト派リスクでじり安が基本シナリオ。
    • 1.18割れトライ → 1.17台半ばまでの下げ余地を意識。
  • GBP関連
    • ポンドはユーロより相対的に強い。
    • GBP/JPYは円安トレンドの“上澄み取り”になり得るが、ボラが高くリスクもそれなり。

■ 本日のトレード戦略(TANIFXビュー)

戦略テーマ

「ドル円の“地雷原”は避け、ユーロの“割れ目”を狙う」

ドル円ロングは確かにトレンド方向ですが、
157円台は

  • 介入ヘッドライン
  • 日銀の前倒し利上げ観測
  • トランプ発言
    など“チャートでは読めないリスク”の塊です。

一方、ユーロドルは

  • FRB vs ECB の政策格差
  • 経済の勢い格差
    に素直についていけばよく、ロジックが明快。

◎ 本命:EUR/USD(ユーロドル) ショート(戻り売り)

TANIFXの予測(シナリオ):

  1. 欧州時間〜ECB前
    • 1.18前後で小動き or じり高。
    • 会見前のショートポジション巻き戻しで、一時的なユーロ買い(戻り)が出る可能性。
  2. ECB&米雇用指標後
    • ECBが明確にタカ派でない限り、ユーロは再び売られやすい。
    • 米指標が強ければ、「ユーロ売り・ドル買い」のダブルパンチ

○ サブ:GBP/JPY(ポンド円) ロング(押し目限定)

  • 円売りトレンド+ポンドの相対強さを素直に取りにいく戦略。

■ Gold(XAU/USD)のスタンス

  • 5,000ドルを割れずにV字回復したのは事実ですが、
    • 米指標の強さ
    • 利下げ期待の剥落
      を考えると、「下がれば本当に全部拾われるのか?」には疑問も残ります。

TANIFXの予測:

  • 今日は“見る専 or ごく短期の逆張り”に留めるのが妥当。
  • トレンドを取りに行くより、
    「節目を割る・超える」決定打が出るまで観察優先のフェーズです。

【TANIFXからのひと言】

「みんなが157円に夢中になっている間に、静かにユーロを売る日」
だと、TANIFXの予測は考えています。

  • ドル円ロング:
    → トレンド方向は合っている。ただし*政治と当局”が相手。
  • ユーロドルショート:
    → 相手は“経済と金融政策”。こちらのほうがロジックで戦える。

だから今日は、
チャートだけでなく、ラガルドとJOLTSの「一行ヘッドライン」にも意識を置いて、
淡々と「弱いユーロ」を叩きに行きましょう。

生き残ったトレーダーだけが、次の“高市トレード第2幕”にも参加できます。

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