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「156円の地雷原 × 三菱重工決算 × ADP&ISM」── クジラが円を売り尽くすのか、当局が引き金を引くのか
■ 本日のマーケットサマリー(2026/02/04 朝時点)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 155.824円 | 156円目前。“レートチェックゾーン”に再突入 |
| EUR/JPY | 184.115円 | 円売り優勢で高値圏。ユーロ自体は重さも |
| GBP/JPY | 213.419円 | クロス円最強クラス。ポンド高+円安が直撃 |
| EUR/USD | 1.18145 USD | 1.18台前半で踏みとどまり。ドル高圧力と綱引き |
| GBP/USD | 1.36955 USD | 1.37目前。対ドルでもそこそこ健闘 |
| EUR/GBP | 0.86265 | ポンド優勢。欧州内での資金シフトはGBP>EUR |
| XAU/USD | 4,936 USD | 暴落後の戻り局面。5,000ドル台再トライの手前 |
■ 通貨相関と現在の“力関係”(TANIFXビュー)
● 通貨・資産の強弱イメージ
GBP ≧ USD > JPY > EUR > Gold(短期モメンタム)
- GBP(ポンド):最強クラス
- EUR/GBPが0.86台前半まで低下し、欧州内では“ユーロ売り・ポンド買い”が継続。
- GBP/JPYは213円台まで上昇しており、
「ポンド買い × 円売り × リスクオン」の三重奏。
- USD(ドル):“ウォーシュ体制”への期待で復権
- 先週のFOMC消化後も、
「次期議長ウォーシュ氏=タカ派&独立性重視」というストーリーでドル買いが継続。 - 米景気指標(ISM製造業50超え)もドル高を後押し。
- 先週のFOMC消化後も、
- JPY(円):政治と株が“売り圧力”に
- 2/8 衆院選で自民優勢予想 → 「高市トレード(財政拡張=株高・円安)」が現実味。
- 日経平均は押し目を拾われる地合いで、
海外勢の「日本株買い・円売り」が底流に。
- EUR(ユーロ):地味に一番しんどい通貨
- 米に比べて成長テーマが乏しく、金融政策も中途半端。
- EUR/USDは1.18台をなんとかキープしているが、
“ドル高の受け皿”にはなれていない。
- Gold(金):水準は高いが、モメンタムは“最弱”
- 数日前の5,500ドル近辺から急落 → 4,900ドル台まで戻したものの、
短期筋のポジション調整が続く相場。 - 「絶対水準は依然バブル圏内、ただしモメンタムは売り優勢」という少し歪んだ状態。
- 数日前の5,500ドル近辺から急落 → 4,900ドル台まで戻したものの、
■ 今日のテーマ:ADP×ISM非製造業 × “高市トレード” × 介入リスク
1. 米国:ADP&ISM非製造業で「ドル高の正当性」が試される日
本日発表予定:
- 22:15 米1月 ADP雇用統計
- 24:00 米1月 ISM非製造業景況指数
TANIFXの予測:
- ADP雇用統計:+15万人前後
- サービス業中心に雇用は底堅いと見る。
- ISM非製造業:53台半ば(53.5〜54.0)
- すでに製造業が50回復済み。
非製造業も「拡大圏維持+やや上振れ」を想定。
- すでに製造業が50回復済み。
想定される市場の反応:
- ① 予想通り〜やや強い
- 米10年債利回りは4.25〜4.30%方向へじり高。
- ドル買い再加速 → USD/JPYは156円トライ、GBP/JPYは214円台へ。
- ② 予想を大きく下回る(ADPもISMも弱い)
- アルゴがまず*ドル売り・円買い・金買い”方向に反応。
- ただし「米景気の土台は強い」という認識が崩れない限り、
その後は“押し目買いのチャンス”と見なされる公算が大きい。
2. 日本:2/8衆院選と「高市トレード」の現実買い
- 世論調査は依然として「自民優勢」。
- 市場はすでに、
- 「政治的安定」
- 「財政拡張(インフラ、防衛、成長投資)」
を“円安・株高要因”として織り込み始めている。
特に今日は、高市トレードの象徴セクター(防衛・重工、インフラ)関連の決算が続き、
「日本株買い → 円売り」のフローが、ドル円とポンド円の下値を強固に支える日になりやすい。
3. 156円ライン:
「介入の影」と「トレンドフォロー」がぶつかる“地雷原”
- 先日、日米当局によるレートチェックが話題になったゾーン(156〜158円)に、再び足を踏み入れつつある。
- 日米ともに“あからさまなドル高円安”は望んでいないため、
- 156円台前半〜半ばには
- 官製の“口先牽制”
- クジラの利確売り
が潜んでいる可能性が高い。
- 156円台前半〜半ばには
結論:
「ドル円の方向は上だが、ストレートにロングで追いかけるのは危険」
→ だからこそ、今日のメインは「ドル円ではなくポンド円」が正解、というのがTANIFXのスタンス。
■ TANIFXの本日の戦略
1. 本命:GBP/JPY(ポンド円)ロング
円売りトレンド × ポンドの相対的強さを素直に取りに行く
TANIFXの予測:
- 通貨強弱:GBP最強クラス、円は政治要因で売られやすい。
- EUR/GBPの低下(0.86台前半)が示す通り、欧州通貨の中でもポンドに資金が流れやすい地合い。
- ドル円に“介入リスクの天井”がある分、
「円売り+欧州通貨買い」を取りに行くならポンド円が最も効率的。
2. 準本命:USD/JPY(ドル円)押し目ロング(ただし“地雷原”意識)
TANIFXの予測:
- 米指標が強ければ、156円台は一度は“試し”に行く可能性が高い。
- ただし、
- レートチェックの記憶
- 政治的な“ドル安要請”リスク
を考えると、156円台後半以上は「飛び乗り禁止エリア」。
トレードプラン(あくまでサブ):
- エントリー:
155.50〜155.70円の押し目 - 利食い(TP):
156.20円- 156円を一瞬抜けた“ヒゲ”でサッと逃げるイメージ。
- 損切り(SL):
155.00円- 指標が弱く、155円を割り込んだら「一旦ドル高ストーリー巻き戻し」と判断。
※USD/JPYは“介入ヘッドライン一発”で2円飛ぶ可能性があるため、
ロットはポンド円より小さめ・保有時間は短め(数時間〜日内)を推奨。
3. EUR/USD(ユーロドル):
今日は「無理に触らなくていい」日
- 1.18台前半(1.18145)で、
「ドル高」と「ユーロの売られすぎ修正」が綱引き中。 - ADP・ISMが強く出れば、1.18割れ → 1.1750方向のストップを巻き込みやすい一方、
弱ければ1.1850方向への戻りもあり得る“どっちつかず”な位置。
TANIFXの判断:
今日あえてユーロドルを主戦場にする必要はない。
勝負するなら、
- ドル高と円安が同方向に効くドル円
- 介入リスクを避けたいならポンド円
の方が、リスクリワードが明確。
4. Gold(XAU/USD):
“バブル崩壊後の自律反発”局面、今日は「見送り」優位
- 4,936ドルまで戻してきたとはいえ、
数日前から見ればまだ“高所”かつ“ジェットコースター中”。 - ADP・ISMが強い → 「金利上昇・ドル高」で再度売られやすい地合い。
弱い → 「インフレ鈍化懸念後退」で買い戻しもあり得る。
方向性よりもボラティリティが主役になっているため、
プロでも「今日は様子見」が妥当なゾーン。
■ TANIFXのまとめ(本日のコンセプト)
- 今日のキーワード:
「156円の地雷原」と「ADP&ISM+高市トレード」 - メインシナリオ:
- 米指標がそこそこ強い → ドル高・円安継続
- ただし156円台のドル円は“当局とのチキンレース”
- 本命トレード:
→ GBP/JPYロング(押し目買い ) - サブトレード:
→ USD/JPY押し目ロング
【TANIFXからのひと言】
今日は「上がるのは分かっているけど、どこで“誰が”止めに来るのか」を読む日です。
その“誰か”とは──
- 日米通貨当局か
- 介入を恐れたクジラか
- それとも、予想外に弱いADP・ISMか。
156円の上で命を賭ける必要はありません。
「一番強い通貨(ポンド)」と「一番売られやすい通貨(円)」の組み合わせを、
地雷原の一歩手前で、冷静に頂いていきましょう。

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