目次
ISM「50」回復で“強いドル”本格化 ─ 155円台ドル円と、揺り戻し始めたゴールド
1. 本日の主要レート(2026/02/03 朝時点)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 155.396円 | ISM好結果&高市トレードで155円台半ばを維持。156円手前に介入の影 |
| EUR/JPY | 183.492円 | ユーロ自体は弱いが、円売りに支えられ183円台で底堅い |
| GBP/JPY | 212.586円 | クロス円の主役。ポンド買い+円売りのダブル効果 |
| EUR/USD | 1.18067USD | 1.18台前半まで軟化。ドル高トレンドの素直な反映 |
| GBP/USD | 1.36774USD | 1.37割れ圏。ポンドも対ドルでは押され気味 |
| EUR/GBP | 0.86317 | ユーロ売り・ポンド買い優勢で0.86台前半 |
| XAU/USD | 4,773USD | 4,600ドル台前半からの自律反発。まだ“調整の途中”の域 |
2. 通貨強弱とテーマ整理(TANIFXビュー)
◆ 通貨強弱イメージ
USD > GBP > JPY > EUR
※Goldは「急落後リバウンド中の高ボラ・ヘッジ資産」として別枠管理。
- USD(ドル):
ISM製造業が50台へ回復し、「想定よりも強い米景気+タカ派寄り新議長候補」という組み合わせで、利下げ急がず=金利高止まり=ドル買いの構図が明確。 - JPY(円):
「高市トレード(自民圧勝期待→株高・円安)」が円売り要因。ただし、155円後半〜156円ゾーンは、日米当局のレートチェックや介入懸念で“天井の影”が意識される。 - EUR(ユーロ):
米とのマクロ格差が際立ち始め、ドル高の直撃を最も受けている通貨。対円では踏ん張るが、対ドルではじりじりと下落。 - Gold(ゴールド):
900ドル級の急落後、ショートカバーで反発中。ただ、「金利上昇+ドル高」環境下では中期トレンドはまだ不安定。
3. マクロ・株式・金利の概況
◆ 米国株式:AI投資+景気拡大で「株高・ドル高」
- ISM製造業景気指数が50超えで、
「供給網再構築&AI投資」が米製造業を押し上げていることが再確認。 - S&PグローバルPMIはすでに50超だったため“サプライズ”ではないものの、
「景気はちゃんと拡大している」という安心感が、株高とドル高の両方を支えている。
◆ 日本株式:選挙と改革テーマで“日本買い”
- 日経平均は大幅反発基調。
8日の衆院選で自民単独過半数超がほぼ織り込まれ、
「政治的安定+サナエノミクス(アベノミクス再評価)」期待が株式市場を押し上げ。 - 資本効率改善・自社株買い・配当強化など、日本株独自のテーマも生きており、
外部要因での押し目は“買い場”として意識されやすい環境。
◆ 為替:155円台ドル円、“上は介入、下は買い”の板挟みゾーン
- ドル/円は155円台でのレンジ形成が基本シナリオ。
米金利上昇と高市トレードが押し上げ要因となる一方、
「日米当局は156円超のドル高円安を好まない」という意識が上値を抑制。 - 結果として、
155円前半〜半ば:押せば買いが入る
155円後半〜156円:当局の“見えない売り板”を意識
というレンジ相場になりやすい。
◆ 金(GOLD):大暴落後の“ショートカバー相場”
- 昨日の急落は
「タカ派新議長への期待+米金利上昇+ポジション過多の巻き戻し」
が重なった“フラッシュ的な下落”と整理可能。 - 今日は自律反発&ショートカバーが主役で、
「一度突っ込んだので、いったん戻す」フェーズ。
ただし、中期的には金利動向次第で再度売り直されるリスクも残る。
4. 本日の注目材料とTANIFXの予測
本日は、大型経済指標は一服。
「昨日のISM→金利の追随反応」と、要人発言・政府閉鎖のヘッドラインがテーマです。
- 注目テーマ
- 米10年債利回りが 4.20%台を安定的に維持できるか
- 政府機関一部閉鎖に関する「妥協の兆候」が出るか
- ウォーシュ次期FRB議長人事を巡る追加コメント(議会・ホワイトハウス)
TANIFXの予測:
- 米金利は4.2%近辺での高止まりが基本線。
→ ドル円は155円台レンジ維持、上方向トライの余地あり。 - 政府閉鎖はマーケット的には「見慣れたイベント」に近く、
→ よほど泥沼化しない限り、ドル売り圧力としては限定的と想定。
5. TANIFXの本日のトレード戦略
◆ 戦略のキーワード
「ドル円は押し目買い、ユーロドルは戻り売り」
ただし、156円台(ドル円)と1.18割れ後のユーロドル急落には“追いかけすぎ注意”。
① 本命:USD/JPY(ドル円)
方向:ロング(押し目買い)
TANIFXの予測:
- ISM好結果+ウォーシュ氏指名+高市トレードで、
155円割れは“ファンドにとっての買い場”。 - 156円台に入ると、
日米通貨当局のレートチェック警戒・“口先介入”のリスクが高まるため、
上はきっちり利確優先。
② サブ:EUR/USD(ユーロドル)
方向:ショート(戻り売り)
TANIFXの予測:
- 米景気の強さと、欧州の相対的弱さの差が
「素直なドル高・ユーロ安」として出やすい局面。 - 1.18割れを“追いかけて”売るのではなく、
1.18台ミドルの戻りをきっちり叩く戦略が有利。
リスク管理上の一言:
USD/JPYロングとEUR/USDショートは、どちらも「ドルロング」ポジションです。
TANIFXの予測としては、
- どちらかを“メイン戦略”
- もう一方を“ロット少なめのサブ”
として、ドル偏重リスクを取りすぎない運用を推奨します。
③ Gold(XAU/USD)
方向:基本は様子見。短期なら「戻り売り候補」
- 900ドル級の急落後の自律反発中で、
短期的にはボラティリティが極端に高いゾーン。 - TANIFXの予測では、
- 4,800〜4,850ドルは上値が重くなりやすい一方、
- 4,600ドル近辺では再び押し目買い勢が現れやすい
という、上下どちらも“トラップ”になりやすい形と見ます。
→ 結論:
今日は無理に触らない or ごく少ロットで短期の逆張りに限定するのが無難です。
【TANIFXからのひと言】
ここ数日で、
- 「ゴールド一強・ドル安」から
- 「ゴールド崩落・強いドル・高市トレード」へ
マーケットの“支配ストーリー”が完全に入れ替わりました。
今この瞬間も、
1月中旬までの「金ロング・円高シナリオ」にしがみついている参加者が
次々とロスカットに追い込まれています。
TANIFXの予測としては、
- ドル円:155円台は押し目買い優勢。ただし156円の“天井感”には常に警戒。
- ユーロドル:戻りは売りで攻めるが、指標&ヘッドラインでのショートカバーに注意。
「強いドル時代」の初動に乗りつつも、
“一線(156円)を超えたら欲張らずに一度降りる”――
この慎重さが、今週を生き残る鍵になりそうです。

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