月末ロンフィク×米予算期限 ── 153円台のドル円攻防と、5,000ドル時代の「金狂騒曲」
目次
1. 本日のマーケットサマリー(2026/01/30 朝)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | TANIFXコメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 153.58 | FOMC後のドル買い戻し+AI相場で153円台キープ |
| EUR/JPY | 183.21 | ユーロ軟調で頭重い。183円台でもみ合い |
| GBP/JPY | 211.52 | ポンドの底堅さで211円台維持 |
| EUR/USD | 1.1929 | 1.20トライ失敗後の調整局面 |
| GBP/USD | 1.3772 | 1.38手前で高止まり。欧州通貨の中で相対的に強い |
| EUR/GBP | 0.8661 | ユーロ売り・ポンド買いの流れが継続 |
| XAU/USD | 5,355 | 5,400ドル台から一服も、依然“別世界”の水準 |
2. 通貨相関と現在のテーマ(TANIFXビュー)
◆ 通貨強弱イメージ
Gold ≫ GBP ≧ USD ≧ JPY > EUR
- Gold(XAU):
5,000ドル台に乗せたあとも高値圏維持。イラン情勢・米予算・選挙・グリーンランド問題など、あらゆるリスクの“受け皿”として機能中。
短期的にはオーバーシュート気味だが、「通貨不信+地政学リスク+AI相場による資源不安」が三重に乗っているため、下げても押し目が入りやすい地合い。 - USD(ドル):
FOMCで「米景気は依然堅調」との評価が示され、米金利・ドルともに“弱くない”状態へ。
一方で、- 今夜の米つなぎ予算期限(政府閉鎖リスク)
- 次期FRB議長指名への思惑
がドルの上値を抑える“政治のフタ”になっており、上も下も走りにくい展開。
- JPY(円):
先週からのレートチェック報道で「円売りの暴走」は封じられたものの、日本株・半導体セクターへの海外マネー流入(円売り)が続いており、
「介入警戒で急伸しにくいけれど、リスクオンでは売られやすい」中立〜弱めポジション。 - EUR(ユーロ):
1.20トライに失敗し、ユーロ独歩高のフェーズは一服。
グリーンランド問題・欧州への関税リスクは後退したものの、米景気の強さに比べると見劣りしやすく、“ドル売りの主役”から“調整ターゲット”へ後退。 - GBP(ポンド):
対ドル・対ユーロともに堅調。
「ユーロ売り・ポンド買い」というフローがEUR/GBPを押し下げており、欧州通貨の中ではポンドが主役になりつつある状況。
3. 本日のイベントとTANIFXの予測
◆ 本日の焦点
- 米 12月 生産者物価指数(PPI)[22:30]
- 米つなぎ予算の期限(政府機関閉鎖リスク:米時間1/30)
- 月末・週末要因(ロンドンフィックス絡みのフロー)
昨日までに
- FOMC(金融政策決定&パウエル会見)
- 新規失業保険申請件数
はすでに消化済み。
本日は「インフレの粘着度(PPI)」と「政治リスク(予算・シャットダウン)」がメインテーマです。
◆ PPIへのTANIFXの予測
米 12月 PPI(コア)
- 市場予想:前月比 +0.2% 前後
- TANIFXの予測:+0.2〜+0.3%(やや強め寄りで横ばい)
根拠:
- サービス価格・物流コストは高止まり
- 労働市場は失業保険の数字から見ても依然タイト
- 一方で、急激なインフレ再加速とまでは見ていない
◆ 想定されるマーケットシナリオ(TANIFXの予測)
- PPIが強い(予想上振れ)ケース:
- 利下げ前倒し期待が少し後退
- 米金利上昇 → ドル買い → USD/JPYは154円台トライ
- EUR/USDは1.19割れ方向へ押し戻される展開
- PPIが弱い(予想下振れ)ケース:
- 「やはりインフレ沈静化 → 利下げ前倒しもあり得る」という見方再浮上
- ドル売り再開 → USD/JPYは153円割れ、152円台再テストも
- 金(XAU)は再び上方向、EUR/USDは1.20再トライの地合い
加えて、米予算協議のヘッドライン次第で、PPIのインパクトが相殺される可能性にも注意。
「シャットダウン回避」報道が出ればドル買い・株高、逆に協議難航なら週末前のドル売り・円買い戻しが強まりやすいです。
4. TANIFXの本日のトレード戦略
◆ 戦略コンセプト
「トレンドを取りに行く日」ではなく、
“月末レンジ”の下限を拾って、上で降りる日。
PPIと米予算を前に、大きく張るべきタイミングではありません。
ただ、AI相場&日本株高がUSD/JPYの“下値をじわじわと固めている”のも事実です。
◆ 本命:USD/JPY(ドル円)ロング(押し目買い)
通貨ペア:USD/JPY
方向:ロング(押し目買い)
■ TANIFXの予測・ロジック
- 実需フロー:
- 月末・週末・ゴトー日絡みで、輸入企業や機関のドル調達ニーズが出やすい日取り。
- AI関連・半導体好決算(TSMC・ASML・サムスン・SanDiskなど)を背景に、日本株買い=円売りフローも根強い。
- 介入リスクの“位置”:
- レートチェックは“上”を叩くためのカード(158〜160円)であり、現状の153円台は「警戒レンジ」よりかなり下。
- 介入を恐れてロングをまったく取らない水準ではない、と判断。
◆ サブ:Gold(XAU/USD)は「深追い禁止、上級者のみ短期売買」
- 5,355ドルは依然として超高水準&過熱圏。
- ただしイラン情勢・財政不安・通貨不信が支えており、「素直な逆張りショート」は踏み上げリスクが大きい。
TANIFXのスタンス:
- 長期投資目線 → すでに保有中ならホールド、新規で全力ロングは避ける。
- デイトレ/短期 → 5,300ドル近辺までの押しがあれば、軽めのロングで“抜き逃げ”を狙うのはアリ。ただしPPI&シャットダウンヘッドラインの時間帯は新規エントリーを控える。
5. まとめと今日の一言
- 月末・週末・PPI・米予算期限が重なる「イベント渋滞の日」。
- TANIFXの予測:
- 日中〜欧州時間は、AI相場と日本株高を背景にUSD/JPYは153円台前半を維持しやすい。
- 指標後は、PPIと予算ヘッドライン次第で152円台か154円台かに振り分けられる1日。
本日の教訓:
「稼ぎに行く日」と「減らさない日」を間違えないこと。
今日は後者寄り。
押し目を一度だけ取りに行って、NYの深い時間まで無理に延長戦をしないことが、1月を“きれいに終える”ための一番の戦略です。

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