目次
FOMC通過で「ドル復権」とAIバブル再加速 ── 153円台に戻したドル円と、狂騒続く金5,400ドル台
1. 本日の主要レート(2026/01/29 朝時点)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 153.53円 | FOMC後のドル買い・円売りで反発。レートチェック安値から持ち直し |
| EUR/JPY | 183.34円 | ドル円上昇につれ高。クロス円は総じて底堅い |
| GBP/JPY | 211.60円 | ポンド高+円売りで210円台後半を維持 |
| EUR/USD | 1.1965 USD | 1.20トライに失敗し反落も、高値圏レンジをキープ |
| GBP/USD | 1.3808 USD | 1.38台を維持。欧州通貨内ではポンド最強クラス |
| EUR/GBP | 0.8664 | ユーロはポンドに対して弱含み(GBP>EUR) |
| XAU/USD | 5,459 USD | 金5,400ドル台突入。安全資産というより“投機の主役”に |
2. 通貨相関と市場テーマ(TANIFXビュー)
■ 通貨強弱マトリクス
Gold ≫ GBP ≧ USD > EUR ≫ JPY
- ドル(USD):
- 昨日まではドル売り優勢でしたが、FOMCで「米経済は堅調な成長局面」と評価されたことで、ドルの“再評価買い”が入っています。
- ベッセント米財務長官が「為替介入は実施していない」と明言したことも、「ドル円ロングは即座に怒られない」という安心材料となり、ドル買い戻しを後押し。
- 円(JPY):
- 先週以降のレートチェック報道で円ショートの巻き戻しが進みましたが、選挙情勢(自民優勢=高市トレード再燃)とAI株高が再び円売り要因として意識され始めています。
- 「155円から上は当局の射程圏」という認識は残るものの、153円台は依然として円売り・キャリートレードの“作業ゾーン”です。
- ユーロ(EUR):
- EUR/USDは一時1.20の大台を試すも、FOMC後のドル買い戻しで1.19ミドル〜後半に反落。
- 関税リスク後退でユーロに対する悲観は後ずさりしましたが、足元では「ドル>ユーロ、ポンド>ユーロ」という構図。
- ポンド(GBP):
- GBP/USDは1.38台乗せ、EUR/GBPは0.866台と、欧州通貨の中で相対的に最も評価されている通貨。
- ただしクロス円(GBP/JPY)は、円買い戻しの影響を受けつつも210円台を維持しており、「弱くはないが、ユーロ円ほどのトレンドのわかりやすさはない」ポジション。
- 金(Gold):
- XAU/USDは5,459ドルと、完全に“別次元の世界”へ。
- 地政学リスクと通貨不信(ドル・円・ユーロ全てへの疑心)に加え、「AIブームでエネルギー・資源需要が爆発する」という新しいストーリーまで織り込み始めており、リスクオン/リスクオフの両方の資金が金に流れ込む異常事態です。
3. 株式・債券・金利の状況
◆ 米国株式:AI半導体バブル第2幕
- SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)は連日の最高値更新。
- ASML・TSMCに続き、アナログ半導体大手テキサス・インスツルメンツのガイダンスが市場予想を上回り、
「設備投資がちゃんと利益に転化している」ことを確認。 - FOMCで米景気への評価が「堅調」に据え置かれたことで、
資金は「債券 → 株式」へシフト継続、ドルにも一定の下支え。
◆ 日本株式:円高と半導体の“綱引き”
- 日経平均は、円高を嫌気した輸出株売り vs 半導体・AI関連の買いという綱引き。
- 衆院選序盤情勢で与党優勢が伝えられ、「政治的安定+財政拡張期待(高市トレード)」が日本株の下値を支えています。
- サムスン電子の良好な決算も、東京市場の半導体関連には追い風。
4. 本日の注目経済指標と TANIFXの予測
本日は、米週次の雇用指標「新規失業保険申請件数」がメインイベントです。
■ 米・新規失業保険申請件数
- 発表時刻: 日本時間 22:30
- 市場予想: 21〜22万件前後
- TANIFXの予測: 20.8万件前後(やや強め)
TANIFXの見方:
- 労働市場は依然としてタイトであり、AI投資や設備投資拡大を背景に、
「雇用の土台」は崩れていないと見ます。 - 20万件台前半の“強い数字”となれば、
- 米金利の上昇
- ドル買い・円売り
が入りやすく、USD/JPYは154円台トライのシナリオが有力です。
5. TANIFXの本日のトレード戦略
■ コア戦略:USD/JPY(ドル円)ロング(押し目買い)
方向性:ロング(買い)
時間軸:本日〜週末までの“短期トレード”
◆ TANIFXの予測・ロジック
- 米経済堅調 × FOMC通過で「ドルの地盤」が固い
- FOMCで利下げ前倒しを示唆するような“超ハト派”シグナルは出ず、
「景気は強い、インフレはじわじわ鈍化」という無難なスタンス。 - これはドルにとって “売り潰されない” 環境であり、
新規失業保険申請件数が強ければ、素直にドル買いが入りやすいと判断。
- FOMCで利下げ前倒しを示唆するような“超ハト派”シグナルは出ず、
- 介入恐怖の後退:153〜154円は“居心地のよいゾーン”
- ベッセント財務長官が「為替介入はしていない」と明言したことで、
直近のレートチェック=すぐ協調介入、という恐怖は一歩後退。 - 先週の“レートチェックショック”でポジションが軽くなっている分、
今回の戻りは想定以上にスムーズに進む余地があります。
- ベッセント財務長官が「為替介入はしていない」と明言したことで、
- 日本側の材料:高市トレード再燃と選挙モード
- 自民党優勢報道を受けて、
「政治的安定+財政拡張(成長投資)」=日本株買い・円売りのフローが再び意識されつつあります。 - 「155円より上は当局の射程圏内」ですが、153〜154円は
海外勢にとって“円キャリー再開ゾーン”となりやすい水準です。
- 自民党優勢報道を受けて、
■ サブビュー:EUR/USD と Gold
◆ EUR/USD(ユーロドル)
- ただし今日はドル円がよりシンプルで優位性が高いと見て、
T A N I F X としてのメイン推奨はあえてドル円に絞ります。
◆ Gold(XAU/USD)
- 5,459ドルというレベルは、
ファンダメンタルズに加えて投機マネーがフルスロットルになっているサインです。 - TANIFXのスタンスは、
- 新規の高値追いロングは推奨しない
- すでにロングを保有している投資家は、
トレーリングストップなどで利益を守りつつホールド
という方針です。
6. TANIFXからの一言
「介入の亡霊が少し後ろに下がった今こそ、冷静に押し目を拾うフェーズ」

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