目次
155円攻防と衆院選公示── レートチェック余震のドル売りと、金5,000ドル時代の始まり
1.本日のマーケットサマリー(2026/01/27)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | TANIFXコメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 155.12円 | レートチェック後の戻りは限定的。155円台は上値の重い戻り局面 |
| EUR/JPY | 183.31円 | ドル円の下落につれ安も、ユーロ高が下値を支える |
| EUR/USD | 1.1876USD | ドル売り優勢で1.18台後半へ。ユーロ高トレンド継続 |
| GBP/JPY | 211.11円 | 211円近辺での調整。円買い戻しの影響を受ける |
| GBP/USD | 1.3677USD | 1.37ドルが視野。対ドルでポンドも強い |
| EUR/GBP | 0.8683 | ユーロ・ポンドともに対ドルで強く、内輪では拮抗 |
| XAU/USD | 5,060USD | 金5,000ドル台に定着。トランプ関税・通貨不信の受け皿 |
2.通貨相関と現在のテーマ(TANIFXビュー)
■ 通貨強弱の構図
Gold ≫ EUR ≧ GBP > JPY(介入警戒の買い戻し)> USD(FOMC・決算待ち)
- ドル(USD):最弱通貨に近い位置
- 日米当局によるレートチェック報道以降、
「円安をこれ以上は容認しない」というメッセージが意識され、
ドル円の上値(156〜158円台)は完全にフタをされた状態。 - さらに今週は FOMC(28日)・政府機関閉鎖リスク・次期FRB議長人事 が重なり、
「買ってもすぐ売られる通貨」になっています。
- 日米当局によるレートチェック報道以降、
- 円(JPY):“弱いまま”だが、売り込まれ過ぎの買い戻し局面
- 先週までの “円最弱・キャリートレード祭” は、
レートチェックをきっかけに一旦終了。 - ただし、日本の財政懸念・長期金利の不安定さ・総選挙という不確実性が残るため、
強い円買いトレンドにはなり切れていない のがポイントです。
- 先週までの “円最弱・キャリートレード祭” は、
- ユーロ・ポンド(EUR / GBP):ドル売りの受け皿
- グリーンランド問題を巡る追加関税リスクが後退したことで、
ユーロは対ドルで 1.18台後半 までしっかり。 - ポンドも1.36〜1.37ドル台で底堅く推移し、
「ドル売り → 欧州通貨・金へ逃避」という構図が続いています。
- グリーンランド問題を巡る追加関税リスクが後退したことで、
- ゴールド(XAU):別次元の買われ方
- NY金は 5,000ドル台に乗せたまま高止まり。
- トランプ大統領による韓国への関税示唆、
米政府閉鎖リスク、各国の財政赤字拡大など、
「法定通貨そのものへの不信」が金への資金流入を後押ししています。
3.ファンダメンタルズ・イベントチェック
■ 本日の重要テーマ
- 為替介入への警戒感
- 先週末の 日米当局によるレートチェック観測 により、
市場は「155円台後半〜156円以上はいつ『実弾』が飛んでもおかしくないゾーン」と認識。 - これにより、円売りトレンドは明確に一服。
現在は、戻れば売られやすい“戻り局面”に入っています。
- 先週末の 日米当局によるレートチェック観測 により、
- 衆議院選挙公示(本日)
- 本日27日に衆院選が公示、2月8日投開票のスケジュール。
- 本来なら「高市政権継続期待 → 財政拡張 → 円安」という高市トレードになりやすい局面ですが、
当局の介入姿勢が強く、素直に円売りに乗りにくい 状況です。
- 米国サイド:FOMC前のセンチメント & 消費者信頼感
- 来週28日にFOMC を控え、今週は「事前調整モード」。
- 今晩は以下の指標が予定されています:
- 24:00 米・1月コンファレンスボード消費者信頼感指数
- 予想レンジ:101〜103(横ばい〜やや改善)
- 株高と雇用環境の底堅さを背景に、消費マインドは大崩れしない見通し。
- ただし、ドル円にとっては
「強くても、介入警戒で上値は売られる」
という構図は変わらないとみています。
4.株式・ゴールド概況(簡略)
- 米国株式
- 今週から主力ハイテク決算が本格化。
- 直近のTSMC決算では、売上増加に加えて粗利率・営業利益率とも改善し、
AI需要の強さを改めて確認する内容でした。 - そのため、多少の決算ブレが出ても 「押し目買いスタンス」 が基本線です。
- 日本株式
- 日経平均は年初からの急騰に対するスピード調整が継続。
- ドル/円の急落で輸出株には重石となる一方、
「これ以上の円安リスクが抑えられたこと」は、
中長期での海外投資家にとっては日本株買いの後押しになり得ます。 - 衆院選の情勢報道が出揃うまでは、明確なトレンドは出にくいと見るのが妥当です。
- 金(ゴールド)
- XAU/USDは 5,060ドル と、完全に歴史的ゾーン。
- 短期的なオーバーシュート感はありますが、
「ドル不信+円不信+地政学リスク」の三重奏で
“売りで逆らうのは危険な相場” が続いています。
5.TANIFXの本日のトレード戦略
★ 本命:USD/JPY(ドル円)ショート(戻り売り)
TANIFXの予測:
ドル円は トレンド転換後の“戻り局面”。
レートチェックで上値をロックされた今、
「下方向(円高方向)への調整」を狙うのが合理的 と判断します。
☆ サブ戦略:Gold(XAU/USD)は“追いかけない”、押し目待ち
- 現状認識
- 5,000ドル台は、歴史的にもチャート的にも「スピード違反ゾーン」。
- とはいえ、トランプ大統領の関税カードや、
米政府閉鎖・各国財政リスクなどを考慮すると、
「ショートで逆らう」という選択は依然として危険です。
6.TANIFXからひと言
今日は 「介入の影 × 衆院選 × FOMC前」 という、
トレーダーにとっては “無理にホームランを狙う日ではない” 組み合わせです。
- ドル円は 戻ったら売る に頭を切り替える局面で、
- ゴールドは “持ってる人はホールド、新規は押し目待ち” の局面。
「154円で恐怖に売る」のではなく、
「155円台で冷静に売る」イメージを忘れずにいきましょう。

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