【TANIFXデイリーニュース】2026年1月23日号

目次

日銀×衆院解散のダブルXデー ── 金5000ドル目前、円は“悪い円安”を止められるか

本日23日は、日本市場にとって今年前半最大級のイベントデーです。

  • 日銀金融政策決定会合&植田総裁会見
  • 通常国会召集と衆議院解散
  • 日本国債(特に超長期)の急騰・財政懸念
  • そして金(GOLD)は4,955ドル、5000ドルの大台手前

為替市場では、「財政不安による悪い円安」×「日銀タカ派化への警戒」がせめぎ合う、非常に難しい局面です。

■ 本日の主要レート(2026/01/23 朝時点・TANIFXレート)

通貨ペア / 商品現在値コメント
USD/JPY158.494会合待ちで158円台ミドルに張り付き、嵐の前の静けさ
EUR/JPY186.213関税回避+円安で歴史的高値圏、クロス円の主役
EUR/USD1.17498USD1.17台後半まで回復、ユーロ売りの巻き戻しが継続
GBP/JPY213.918214円目前、高ベータの円売り通貨ペア
GBP/USD1.34986USD1.35目前、ポンドもリスクオンで底堅い
EUR/GBP0.87045ユーロ・ポンドがともに強く、拮抗水準
XAU/USD4,955USD5000ドル目前、“通貨不信”の最終避難先として独走

■ 通貨相関と強弱構図(TANIFXビュー)

● 今日の通貨強弱マップ

GOLD ≫ EUR ≧ GBP > USD ≫≫ JPY

  1. 円(JPY):イベント前の“最弱通貨”
    • 超長期JGB利回りの急騰(=国債安)
    • 解散総選挙に伴う「バラマキ財政」観測
    • 日銀がどこまで正常化に踏み込めるかへの疑念
      これらが重なり、円は「買い戻されにくい通貨」になっています。
  2. ユーロ(EUR):関税回避で鎖が外れた通貨
    • グリーンランド問題を巡る米欧関係は、とりあえず「関税発動見送り」で一息。
    • 売り込まれていたユーロのショートが踏まれ、EUR/USD・EUR/JPYともに強いトレンドに回帰。
  3. ドル(USD):主役ではなく“重要な脇役”
    • 米個人消費は堅調、AI投資も継続で米経済は底堅い。
    • ただし、今夜の主役はドル単体ではなく、「日銀・解散後の円」と「欧州通貨の巻き戻し」
  4. 金(GOLD):通貨全体への不信の鏡
    • 日米欧すべてが財政拡張方向にある中で、「紙の通貨」から「実物資産」への逃避先として、金は5000ドルを射程に入れています。
    • もはや通常のインフレヘッジを超え、“通貨制度そのものへの保険”として買われている段階。

■ マクロ・株式・金の概況

◆ 米国株式

  • インテルのガイダンス未達を受けた株価急落は、同社固有の歩留まり問題であり、半導体セクター全体の構造問題ではない点に注意。
  • 米個人消費は依然として堅調で、ラッセル2000や輸送株など「景気敏感セクター」の地合いも悪くありません。
  • TANIFXの予測としては、米経済の底堅さがドルの“下支え”要因であり続けるとみています。

◆ 日本株式

  • 日経平均は54,000円台を視野に続伸基調。
  • 本日の日銀会合は“金融面のリスク”、同日の衆院解散は“財政面の期待”として、株式市場にとってはネットでポジティブに働きやすい地合いです。
  • ただし、テクニカル面では短期過熱感が強く、会見の内容次第では一時的な利食いも覚悟する必要あり。

◆ 金(GOLD)

  • XAU/USDは4,955ドル
  • 地政学リスク(グリーンランド問題・中国・中東)、財政拡張、通貨価値低下へのヘッジ需要が重なり、「リスクオンでも売られない金」という特異なフェーズに入っています。
  • 短期的にはオーバーシュート気味ですが、構造要因(財政・地政学)を踏まえると、中期トレンドは依然として上向きと判断。

■ 本日のイベントとTANIFXの予測

◆ 日本:日銀金融政策決定会合&植田総裁会見 / 衆議院解散

TANIFXの予測:

  • 政策金利・YCC:現状維持の可能性が高い。
  • 「展望レポート」:成長率見通しは若干の上方修正、物価は慎重な表現を維持。
  • 植田総裁会見:
    • 為替については「急激な変動は望ましくない」「物価を通じて影響を注視」といった牽制表現
    • 一方で、JGB市場の安定に関して「必要なら金利の過度な上昇を抑制する手段を講じる」といった事実上の国債買い入れ継続に言及すると予測。

→ これを市場は、
「建前では円安警戒、本音では財政ファイナンス容認」
と受け止め、最終的には円売り再開(クロス円上昇)につながるリスクが高いと見ます。

◆ 米国:PMIなど

今夜は、

  • 23:45 米 1月 S&Pグローバル製造業・サービス業PMI(速報値)

TANIFXの予測:

  • 製造業PMI:50前後(±0.5)
  • サービス業PMI:51台を維持

米経済の“急失速シナリオ”は見えず、「ドル安にはなりにくいが、ドル独歩高にもなりにくい」中立的な材料になると想定しています。

■ TANIFXの本日のトレード戦略(TANIFXの予測)

◆ 戦略の基本スタンス

  1. 日銀会見中は“原則ノートレード”
  2. 会見後の「第2波」を狙う
  3. ロットは通常の1/2以下で、ストップは必ず置く

◎ 本命:EUR/USD ロング(ユーロドル買い)

狙い:関税リスク後退&ユーロ売り巻き戻しの継続に乗る。
円イベントのノイズを避けたい人向けの“クリーンなトレード”

  • 現在値:1.17498 USD
  • ファンダ材料:
    • グリーンランド問題を巡る対欧州関税の見送りで、ユーロにかかっていた最大の重石が当面解除。
    • 米経済は底堅いものの、来週FOMCを控え、ドルインデックスは一方向に走りにくい地合い。

○ サブ本命:EUR/JPY ロング(ユーロ円買い)

狙い:ユーロの強さ+円の構造的な弱さ(財政&日銀)に同時に乗る。
ハイリスク・ハイリターンなイベントトレード。

■ TANIFXから今日のひと言

今日は「見出し(タカ派牽制)」に飛びついたアルゴの逆を突く日になりやすい局面です。

植田総裁が

  • 表向き「円安には警戒」
  • しかし同時に「金利上昇抑制(国債買い入れ)」を示唆

した瞬間、**「円買いに動いたアルゴの背中を、クジラが売り叩く」**構図も十分あり得ます。

  • 会見中はムリに手を出さない
  • 会見後の第2波を、小さめのロットで丁寧に拾う
  • 持ち越しリスク(週末+FOMC前)も必ず頭に置く

この3つを守れれば、今日の相場は「狩られる側」ではなく「狙う側」に立てるはずです。

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