【TANIFXデイリーニュース】2026年1月22日号

目次

日本国債ショックとダボス会議のトランプ砲──「悪い円安」と1.17台ユーロの“違和感”をどう攻めるか

1. 本日のマーケットサマリー

通貨ペア / 商品現在値コメント
USD/JPY158.12円超長期JGB利回り急騰でも円買いが入らない「悪い円安」。158円台で膠着
EUR/JPY185.38円年初来高値圏。財政懸念による円売りがクロス円を押し上げ
EUR/USD1.17218USD関税リスクを無視した1.17台乗せ。ショートカバー主導の可能性大
GBP/JPY212.55円リスクオン+円売りで高止まり。ポンド独自材料は乏しい
GBP/USD1.34388USD1.34台前半で横ばい。ユーロに比べ目立ったトレンドはなし
EUR/GBP0.87153ユーロ優勢(EUR>GBP)。対ポンドでもユーロ巻き返し
XAU/USD4,763USD史上圏での推移。日米欧の財政・地政学リスクを一身に背負う“最終避難先”

2. 通貨相関とテーマ整理(TANIFXビュー)

◆ 通貨強弱のイメージ

Gold ≫ EUR ≧ USD ≧ GBP ≫≫ JPY

  1. JPY:新興国化した“悪い円安”
    • 超長期日本国債の利回りが急騰(=価格急落)しているにもかかわらず、円は買われず、円安が続いているのが最大の異変。
    • 通常なら「金利上昇=通貨高」だが、今は
      → 「財政懸念・国債不信 → 日本売り → 円安」
      という “新興国パターン”に近い反応 が出ている点に注意。
  2. EUR:関税リスクを無視した“行き過ぎリバウンド”
    • 米国によるグリーンランド領有問題と欧州への追加関税リスクは依然として燻っているにもかかわらず、EUR/USDは1.17台へ急伸
    • これはファンダメンタルズ改善というより、
      → 「悲観一巡でショートが踏まれたショートカバー」
      の色彩が濃く、持続性には疑問が残る。
  3. USD:悪くないが“主役ではない”強さ
    • 米長期金利は4%台で高止まり、実体経済も堅調。
    • ただし、足元では「ユーロ買い戻し」「金高騰」による*ドル一極集中からの分散”が静かに進行。
  4. Gold:通貨システム不信の最終受け皿
    • XAU/USDが4,700ドル台まで上昇し、株高局面でも下がらないのは、
      「日米欧すべての通貨・債券への信認低下」 を示唆。
    • ドル安でもドル高でも買われる、完全に“別のゲーム”へと移行している。

3. 今日のイベントとTANIFXの予測

◆ 注目テーマ

  1. 日本:JGBショック+日銀会合・衆院解散接近
    • 23日:日銀金融政策決定会合&展望レポート
    • 23日:衆議院解散見込み
      → 「国債増発・財政拡張」と「日銀の国債買い入れ余力」に市場の視線が集中。
  2. 米国・欧州:グリーンランド問題とダボス会議の余韻
    • 米欧の利害対立(グリーンランド・関税)は完全に解決したわけではなく、
      トランプ米大統領の一言で再燃するリスク は残存。
  3. 米経済指標(本日)
    • 目立ったビッグイベントはないものの、住宅関連や景況感指数が点在。
    • TANIFXの予測としては、
      「米経済は底堅いが、ドル一人勝ちになるほどのサプライズは出にくい」 との見立て。

4. TANIFXの本日のトレード戦略

◆ 戦略テーマ

「悪い円安には追随しすぎない。“行き過ぎユーロ高”に冷静なショートを差す」

  • USD/JPY は
    → JGB不安・財政懸念で下がりにくい一方、
    → 日銀会合&介入警戒で上も重い
    158円台は“レンジのど真ん中”で妙味が薄いゾーン と判断。
  • 一方で EUR/USD は、
    → 関税リスクや欧州の低成長にもかかわらず1.17台乗せ
    「良いニュースに対して上がりすぎた」局面 と見て、
    本日はここをメインシナリオで叩きにいきます。

■ 本命:EUR/USD ショート(ユーロ売り・ドル買い)

◎ ファンダメンタルズ背景(TANIFXの予測)

  • グリーンランド問題・欧州関税は「完全解決」ではなく、「先送り+枠組み協議入り」に過ぎない。
  • 欧州の成長率鈍化・ECBのハト派スタンスは何も変わっておらず、
    中期的なユーロの上値余地は限定的 と判断。
  • 1.17台は、
    → 「関税悲観で売られすぎ」+「それが剥がれてのショートカバー」
    が重なった、やや行き過ぎたリバウンド と位置付けられる。

◎ リスク管理(ここが“クジラ視点”のキモ)

※ユーロドルのショートカバーに要注意
「関税回避」はユーロにとって強力な買い材料です。
もしNY勢参入後などに 1.1730ドルを明確に上抜けた場合、
そこに溜まっているストップロス(ショートの損切り)が一気に作動し、踏み上げ相場になるリスクがあります。

TANIFXの予測としては、

  • 1.1730のブレイクは“イエローライン”
    • このラインを上抜けて勢いがついた場合は、
      売り目線に固執せず、いったん損切りで撤退
    • さらに短期トレーダーであれば、
      ごく短期のロング(ドテン)で1.1780前後までの“最後の踏み上げ”に乗る
      という高等戦術も選択肢。

■ サブ:USD/JPY 押し目買い or ノートレード”

  • 日銀会合(23日)と衆院解散を目前に控え、
    上には介入警戒、下にはJGB不安&株高期待
    が控える“板挟みゾーン”。

■ Gold(XAU/USD)戦略

  • 現在:4,796ドル
  • 通貨・債券システムへの不信感の“受け皿”となっており、株高でも崩れない異常な強さ。

5. TANIFXの一言

「円最弱 → 円ショート巻き戻し → 再び悪い円安」
と、相場の主役が目まぐるしく入れ替わっています。

今日はあえて USD/JPYではなくEUR/USDを主戦場 に選び、

  • ファンダと価格の“違和感”(ユーロの行き過ぎリバウンド)
  • 1.1730という明確なリスクライン

をセットにしたショート戦略で挑むのが、TANIFXの予測としては最も合理的だと考えます。

「シナリオが外れたら、即座に撤退して次の波に乗り直す」
これさえ守れれば、今日のEUR/USDは十分“戦う価値のある通貨ペア”です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次