【TANIFXデイリーニュース】2026年1月21日号

目次

「超長期国債急騰・財政不安・ダボスでのトランプ発言」── 円は“最弱通貨”の座を維持できるか

■ 本日のレート

通貨ペア / 商品現在値コメント
USD/JPY158.12158円台をなんとか維持。短期的には上値の重さも意識
EUR/JPY185.38クロス円の主役。ユーロ高+円安で高値圏
EUR/USD1.1722USD1.17台乗せでユーロ買い優位継続
GBP/JPY212.55ポンドの強さと円安が共存。やや一服感
GBP/USD1.3439USD1.34台半ばで高止まり
EUR/GBP0.8715ユーロがポンドに対してもじり高
XAU/USD4,763USD4,700ドル台へ乗せ。通貨不信の“最後の受け皿”に

1. 通貨相関と現在の力関係(TANIFXビュー)

■ 通貨強弱のイメージ

XAU ≫ EUR ≧ GBP > USD ≫≫ JPY

  1. 円(JPY):依然として“売られる側”だが…
     ・USD/JPYは159円台から調整してもなお158円台を維持。
     ・EUR/JPY、GBP/JPYはいずれも歴史的高値圏にあり、
      「全通貨に対して円が売られている構図」は継続中。
     ・ただし、日本の超長期国債急騰(=超長期金利低下)は
      「財政懸念を意識した投機ポジションの巻き戻し」とも解釈でき、
      円売り一辺倒から
    “いったんポジションを軽くする段階”に入りつつあります。
  2. ユーロ(EUR):政治リスクを抱えつつも“相対的な逃避先”に
     ・EUR/USDは1.17台まで戻り、対ドルでユーロ高。
     ・本来なら、米国によるグリーンランド領有問題や対欧州追加関税圧力は
      ユーロ売り要因ですが、
      > 「米国発リスク → ドルそのものから資金が逃げる」
      流れの一部がユーロにも流入しているとみるのが妥当です。
  3. ドル(USD):“絶対王者”から“そこそこ強い通貨”へ
     ・米金融政策への思惑(来週FOMC)や、
      トランプ大統領の発言リスクを意識しつつも、
      10年債利回りの高止まりと堅調な株式市場がドルの下支え要因。
     ・ただし、ユーロやポンドと比べるとやや見劣りし、
      「ドル一強」相場からは一歩トーンダウンしています。
  4. 金(XAU):通貨不信と地政学リスクの“最終避難所”
     ・4,763ドルという水準は、もはや通常の金融ロジックを超えた領域。
     ・日本の財政懸念、米欧対立、グリーンランド問題、中国リスク…
      あらゆる“不安”の受け皿がゴールドになっている構図です。

2. 本日の注目テーマとファンダメンタルズ

■ 日本:超長期国債急騰と「財政不安」という物語

  • 超長期国債(40年債など)の急騰は、
    一見「財政不安 → 債券売り」ではなく、
    むしろ“安全資産として国債が買われている”側面も強い動き。
  • ただし市場のナラティブとしては、「衆院解散+財政拡張 → 将来の財政不安 → 円売り」
    のシナリオが好まれており、
    実態(日本は資産超過)と相場の物語がズレている点がポイントです。
  • 23日の日銀会合と展望レポートを前に、
    円ショートの一部手仕舞い(ポジション調整)が入りやすい局面。

■ 米国・欧州:グリーンランド問題とダボスでのトランプ発言

  • グリーンランド領有問題+欧州への追加関税圧力は、
    ユーロ圏の輸出企業にとってはマイナス材料。
  • 一方、トランプ大統領はダボス会議で「強いドルはアメリカ・ファーストに反する」
    趣旨の発言をにおわせる可能性があり、
    ドル安圧力として意識されやすい一日です。

3. 本日の米経済指標とTANIFXの予測

「このタイミングで注目されやすい指標」を前提としたシナリオです。

想定される主な指標

  1. 米・1月製造業関連指標(例:リッチモンド連銀指数など)
    • 市場予想:マイナス圏ながら前月比改善
    • TANIFXの予測:
      需要は底堅いものの、関税リスクや世界需要減速を背景に
      「弱くはないが力強くもない」中立的な結果を想定。
    • 相場へのインパクト:
      → サプライズが出ない限り、株式市場の強さがドルをじわりと支える程度。
  2. 米・住宅関連指標(中古住宅販売・着工件数など)
    • 低金利・高所得者の資産効果を背景に、
      TANIFXの予測は“予想比やや強め”
    • 住宅関連が崩れない限り、
      「米景気の腰折れ懸念」は後退したまま → ドルの下支え要因

4. TANIFXのトレード戦略(本日の結論)

★ 本命:EUR/USD ショート(ユーロドル売り)

【TANIFXの予測・理由】

  1. ファンダメンタルズのミスマッチ
    • EUR/USDは1.17台と、短期的にはユーロ高トレンド。
    • しかし、
      • グリーンランド問題に端を発する対欧州関税リスク
      • 欧州景気の構造的な弱さ
        を考えれば、ユーロの上値は限定的と見るのが自然です。
  2. “逃避先としてのユーロ買い”は長続きしにくい
    • 足元のユーロ高は、
      「ドル政治リスクからの一時的な逃避先」
      になっている面が強く、
      **持続的なトレンドというより“位置調整の戻り”**と評価します。
  3. テクニカル的にも“戻り売りゾーン”
    • 1.17台は、これまで何度も上値を抑えられてきた水準帯。
    • 短期的オシレーターも“買われ過ぎ”に近づきつつあり、
      高値掴みのロングを巻き込む下落余地が意識されます。

☆ Gold(XAU/USD)について一言

  • 4,763ドルという水準は、
    通貨不信・地政学リスク・金融システム不安が
    全て折り重なった“総合指数”のようなもの。
  • ここでの逆張りショートは厳禁
  • 押し目(4,700ドル割れなど)があれば、
    中長期の分割ロングで拾っていくのがTANIFXの基本スタンスです。

【今日のひとこと:TANIFXの予測】

「ドル円は“イベント待ちの綱引き”、
 ユーロドルは“高所恐怖症が出始めた戻り相場」。
 今日は“分かりやすく歪んでいるユーロ”から狙う一日。」

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