目次
「超長期国債急騰・財政不安・ダボスでのトランプ発言」── 円は“最弱通貨”の座を維持できるか
■ 本日のレート
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 158.12円 | 158円台をなんとか維持。短期的には上値の重さも意識 |
| EUR/JPY | 185.38円 | クロス円の主役。ユーロ高+円安で高値圏 |
| EUR/USD | 1.1722USD | 1.17台乗せでユーロ買い優位継続 |
| GBP/JPY | 212.55円 | ポンドの強さと円安が共存。やや一服感 |
| GBP/USD | 1.3439USD | 1.34台半ばで高止まり |
| EUR/GBP | 0.8715 | ユーロがポンドに対してもじり高 |
| XAU/USD | 4,763USD | 4,700ドル台へ乗せ。通貨不信の“最後の受け皿”に |
1. 通貨相関と現在の力関係(TANIFXビュー)
■ 通貨強弱のイメージ
XAU ≫ EUR ≧ GBP > USD ≫≫ JPY
- 円(JPY):依然として“売られる側”だが…
・USD/JPYは159円台から調整してもなお158円台を維持。
・EUR/JPY、GBP/JPYはいずれも歴史的高値圏にあり、
「全通貨に対して円が売られている構図」は継続中。
・ただし、日本の超長期国債急騰(=超長期金利低下)は
「財政懸念を意識した投機ポジションの巻き戻し」とも解釈でき、
円売り一辺倒から“いったんポジションを軽くする段階”に入りつつあります。 - ユーロ(EUR):政治リスクを抱えつつも“相対的な逃避先”に
・EUR/USDは1.17台まで戻り、対ドルでユーロ高。
・本来なら、米国によるグリーンランド領有問題や対欧州追加関税圧力は
ユーロ売り要因ですが、
> 「米国発リスク → ドルそのものから資金が逃げる」
流れの一部がユーロにも流入しているとみるのが妥当です。 - ドル(USD):“絶対王者”から“そこそこ強い通貨”へ
・米金融政策への思惑(来週FOMC)や、
トランプ大統領の発言リスクを意識しつつも、
10年債利回りの高止まりと堅調な株式市場がドルの下支え要因。
・ただし、ユーロやポンドと比べるとやや見劣りし、
「ドル一強」相場からは一歩トーンダウンしています。 - 金(XAU):通貨不信と地政学リスクの“最終避難所”
・4,763ドルという水準は、もはや通常の金融ロジックを超えた領域。
・日本の財政懸念、米欧対立、グリーンランド問題、中国リスク…
あらゆる“不安”の受け皿がゴールドになっている構図です。
2. 本日の注目テーマとファンダメンタルズ
■ 日本:超長期国債急騰と「財政不安」という物語
- 超長期国債(40年債など)の急騰は、
一見「財政不安 → 債券売り」ではなく、
むしろ“安全資産として国債が買われている”側面も強い動き。 - ただし市場のナラティブとしては、「衆院解散+財政拡張 → 将来の財政不安 → 円売り」
のシナリオが好まれており、
実態(日本は資産超過)と相場の物語がズレている点がポイントです。 - 23日の日銀会合と展望レポートを前に、
円ショートの一部手仕舞い(ポジション調整)が入りやすい局面。
■ 米国・欧州:グリーンランド問題とダボスでのトランプ発言
- グリーンランド領有問題+欧州への追加関税圧力は、
ユーロ圏の輸出企業にとってはマイナス材料。 - 一方、トランプ大統領はダボス会議で「強いドルはアメリカ・ファーストに反する」
趣旨の発言をにおわせる可能性があり、
ドル安圧力として意識されやすい一日です。
3. 本日の米経済指標とTANIFXの予測
「このタイミングで注目されやすい指標」を前提としたシナリオです。
想定される主な指標
- 米・1月製造業関連指標(例:リッチモンド連銀指数など)
- 市場予想:マイナス圏ながら前月比改善
- TANIFXの予測:
需要は底堅いものの、関税リスクや世界需要減速を背景に
「弱くはないが力強くもない」中立的な結果を想定。 - 相場へのインパクト:
→ サプライズが出ない限り、株式市場の強さがドルをじわりと支える程度。
- 米・住宅関連指標(中古住宅販売・着工件数など)
- 低金利・高所得者の資産効果を背景に、
TANIFXの予測は“予想比やや強め”。 - 住宅関連が崩れない限り、
「米景気の腰折れ懸念」は後退したまま → ドルの下支え要因。
- 低金利・高所得者の資産効果を背景に、
4. TANIFXのトレード戦略(本日の結論)
★ 本命:EUR/USD ショート(ユーロドル売り)
【TANIFXの予測・理由】
- ファンダメンタルズのミスマッチ
- EUR/USDは1.17台と、短期的にはユーロ高トレンド。
- しかし、
- グリーンランド問題に端を発する対欧州関税リスク
- 欧州景気の構造的な弱さ
を考えれば、ユーロの上値は限定的と見るのが自然です。
- “逃避先としてのユーロ買い”は長続きしにくい
- 足元のユーロ高は、
「ドル政治リスクからの一時的な逃避先」
になっている面が強く、
**持続的なトレンドというより“位置調整の戻り”**と評価します。
- 足元のユーロ高は、
- テクニカル的にも“戻り売りゾーン”
- 1.17台は、これまで何度も上値を抑えられてきた水準帯。
- 短期的オシレーターも“買われ過ぎ”に近づきつつあり、
高値掴みのロングを巻き込む下落余地が意識されます。
☆ Gold(XAU/USD)について一言
- 4,763ドルという水準は、
通貨不信・地政学リスク・金融システム不安が
全て折り重なった“総合指数”のようなもの。 - ここでの逆張りショートは厳禁。
- 押し目(4,700ドル割れなど)があれば、
中長期の分割ロングで拾っていくのがTANIFXの基本スタンスです。
【今日のひとこと:TANIFXの予測】
「ドル円は“イベント待ちの綱引き”、
ユーロドルは“高所恐怖症が出始めた戻り相場」。
今日は“分かりやすく歪んでいるユーロ”から狙う一日。」

コメント