目次
日銀会合と高市解散、トランプの対欧州関税圧力── 「157円台」調整局面でどこを狙うか
■ 本日の主要レート(2026/01/19 朝時点)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 |
|---|---|
| USD/JPY | 157.65円 |
| EUR/JPY | 183.13円 |
| EUR/USD | 1.16173 |
| GBP/JPY | 211.12円 |
| GBP/USD | 1.33936 |
| EUR/GBP | 0.86733 |
| XAU/USD | 4,677ドル |
1. 通貨相関と現在のテーマ整理(TANIFXビュー)
◆ 通貨強弱イメージ
Gold ≫ USD > GBP ≧ EUR ≫ JPY
- JPY(円)
先週までの「円独歩安」トレンドは一服。
157円台までの押し戻しは、- 日銀会合(23日)のタカ派化警戒
- 円安牽制発言・為替介入リスク
を意識した円ショートの一部手仕舞い(買い戻し)が背景とみられます。
とはいえ、対ユーロ・対ポンドでも円は依然として安値圏で、構造的な“円売り地合い”自体は継続。
- USD(ドル)
ラッセル2000やダウ輸送株の高値更新が示すように、米景気はなお堅調。
来週28日のFOMCまでは、「利下げはしても急がないFRB」が意識され、
ドルは全体として底堅いポジション。 - EUR(ユーロ)
トランプ政権によるグリーンランド問題に絡んだ対欧州追加関税の圧力が重石。
EUR/USDは1.16台前半までじり安、EUR/JPYも183円台前半とやや軟調で、
「ユーロ単体の弱さ」が目立ち始めています。 - GBP(ポンド)
GBP/USDは1.34台を割り込みつつも、ユーロよりは底堅い。
EUR/GBPが0.867台で推移しており、「ユーロよりはマシな通貨」という位置づけ。 - Gold(XAU)
4,677ドルという異次元の高値圏。- 米・欧・日の財政拡張
- 金融政策への政治介入懸念(FRB独立性問題)
- 地政学リスク
が一斉に金へ流れ込んでおり、「通貨不信の受け皿」として独走中です。
2. 本日のファンダメンタルズとイベント
◆ 日本:高市解散と日銀会合のはざま
- 本日、高市首相が衆議院解散を正式表明する見通し(23日解散の観測)。
- 通常なら「補正予算・選挙向けバラマキ期待 → 円安・株高」ですが、
同じ週に日銀金融政策決定会合(23日)が控えており、
展望レポートで成長率・物価見通しの上方修正が示されるとの思惑から、
「円売り一辺倒」にはなりにくい地合いです。
◆ 米国:対欧州関税・FRB人事・FOMC前の静かな圧力
- トランプ大統領のグリーンランド領有問題に絡む対欧州関税圧力が、
ユーロの上値をじわじわ抑えています。 - ハセットNEC委員長の次期FRB議長指名を巡る思惑もくすぶっており、
FRBの独立性への政治圧力は中立〜ドル高要因として意識されやすい状況です。 - 来週のFOMCまでは「利下げペースをどうガイダンスするか」が焦点となり、
金利・ドルともに急激なトレンドではなく、じりじりとした値動きになりやすい局面。
◆ 本日の米経済指標とTANIFXの予測
本日はビッグイベント級ではないものの、
住宅関連指標や景況感指数などがいくつか予定されています。
TANIFXの予測:
- 各種指標は総じて「予想 ± 小幅」の無難な結果となる公算が高く、
単体でトレンドを転換させるインパクトは限定的 と見ています。 - したがって、本日の値動きは
- 日本の解散表明
- 日銀会合への思惑
- 対欧州関税リスク
といった政治・金融政策テーマが主役になると考えます。
3. 株式・金市場の動向(抜粋)
◆ 米国株式
- 大手銀行決算は概ね織り込み済みで、主要3指数は利益確定売りに押され一服。
- 一方で、ラッセル2000やダウ輸送株は高値圏を維持しており、
「景気後退ではなく、むしろ拡大を織り込む動き」が続いています。 - 「ラッセル2000やダウ輸送株などの上昇を伴う株式市場の堅調な推移が、ドルの下支え要因として作用し続ける見通しです。」株式市場の体温の高さがドルの下支え要因として作用し続ける見通しです。
◆ 日本株式
- 日経平均は高値圏でもみ合い。
- 短期的な過熱感
- 為替の円高方向への調整
によって利益確定売りが出やすい一方、
高市解散による成長投資の期待が下値を支えています。
◆ 金(XAU/USD)
- 4,677ドルと、史上最高値圏をさらに更新。
- FRB・日銀・ECBいずれも、実質的には金融緩和バイアスから完全には抜け切れていないこと、
加えて財政拡張・地政学リスクが重なり、
「通貨に対する疑心暗鬼」がストレートに金買いに繋がる地合いが続いています。
4. 為替:TANIFXの相場観
◆ ドル円(USD/JPY)
- 現在値:157.65円
- 先週の158〜159円台での上昇から一転、
- 円安牽制発言
- 日銀会合・展望レポートのタカ派化警戒
により、**上値の重い“調整レンジ”**入り。
- TANIFXの予測では、
- 日銀会合までは158円台後半〜159円台は「政治・政策の天井圏」
- 下値は157円前後に実需の買い(解散・株高期待)が控える
とみており、方向感は出にくいと判断します。
◆ ユーロドル(EUR/USD)
- 現在値:1.16173
- グリーンランド問題に絡む対欧州追加関税リスクが、ユーロにとって明確な売り材料。
- 一方で、米景気は総じて堅調で、ドルへの信認は維持。
- 通貨強弱の構図(USD > EUR)と合わせて、
「戻り売りスタンスが最も素直にハマる通貨ペア」と判断します。
5. TANIFXの予測:本日のトレード戦略
※詳細メンバーサイトで公表
◆ 本日の第一推奨:EUR/USD(ユーロドル)ショート(売り)
戦略の背景(TANIFXの予測)
- ファンダメンタルズ
- 対欧州関税リスク
- ECBは依然ハト派バイアス
→ ユーロにとって構造的な逆風。
- 通貨強弱の組み合わせ
- USD:景気底堅く、来週FOMCまでは中立〜やや強気。
- EUR:関税・成長懸念で軟調。
→ 「強い通貨 vs 弱い通貨」の組み合わせとして最も教科書的。
- 他通貨との比較優位
- ドル円:日銀・介入・解散とイベントが重なり、政策ヘッドラインで振らされやすい。
- ポンド円:ボラは大きいが、ユーロほど明確な売り材料が少なく、シナリオがぶれやすい。
→ 今日は「ストーリーが一番シンプルなユーロドル」を本命に据えます。
◆ ドル円(USD/JPY):今日は“監視対象”、無理に攻めない
◆ Gold(XAU/USD):ショート厳禁、押し目待ち
- 4,677ドルという水準は、
- 通貨不信
- 政治リスク
- 財政拡張
の三重奏が生み出した結果であり、
中期トレンドは完全に上向きです。
- ただし、現値からの新規ロングは「高所恐怖症ゾーン」。
もし4,640〜4,650ドル近辺までスピード調整が入る場面があれば、
分割で押し目買いを検討する余地はあります。
6. まとめ(TANIFXの予測の要点)
- 通貨相関:
Gold最強、次いでドル。ユーロは関税リスクで上値重く、円はショートカバーをこなしつつも依然軟調基調。 - イベント:
高市首相の解散表明と、今週の日銀会合・来週のFOMCを前に、
ドル円は政治・政策ヘッドライン待ちの「調整レンジ」。 - 本日のトレード方針:
- 第一推奨:EUR/USDの戻り売り
- ドル円は157円台後半では追いかけず、157円台前半の動き方を“観察”するスタンス。
無理に全部を取りに行く必要はありません。
今日は「一番ストーリーが素直なペアだけを狙う」――
それがTANIFXの予測に基づく、2026年1月19日のベストプランです。

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