目次
TSMCが裏付けた「AI実需」と日本株高 ── 円安トレンドの勢い鈍化、158円台のドル円は“上値の重い高原相場”
1.本日のマーケットサマリー(2026/01/16 朝)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 158.54円 | 159円台から押し戻され、158円台ミドルで膠着 |
| EUR/JPY | 184.03円 | 高値圏からじり安。円売り一辺倒から調整局面へ |
| EUR/USD | 1.1607USD | 1.16台前半で下値模索。ユーロ独自の買い材料乏しい |
| GBP/JPY | 212.47円 | 213円台から反落。ポンド独歩高は一服 |
| GBP/USD | 1.3381USD | 1.34割れで上値重く、ドルの相対優位を反映 |
| EUR/GBP | 0.8674 | ユーロ・ポンドともに弱く、レンジ内の小競り合い |
| XAU/USD | 4,605USD | 4,600ドル台を堅持。通貨不信+地政学で“別次元の強さ” |
2.通貨相関と現在のテーマ(TANIFXビュー)
◆ 通貨強弱(きょう一日のフローの感覚)
Gold ≫ USD ≧ JPY > EUR ≧ GBP
- 円(JPY):
水準としては依然「歴史的円安」ですが、きょうのフローだけで見ると
「円売り一辺倒」から「徐々にショートカバー(円買い戻し)が混じる局面」へ。
日本株高が、“日本売りトレード”の修正をじわじわ促しています。 - ドル(USD):
米景気はAI投資・内需を背景に底堅く、ドルは全体としては強いものの、
ドル円についてはベッセント財務長官の円安牽制発言+為替介入警戒が重石。 - ユーロ・ポンド(EUR / GBP):
米国・日本に比べて明確なポジティブ材料に乏しく、
「ドルの受け皿になれない欧州通貨」という構図が続いています。
3.株式・金・マクロ環境
◆ 米国株式:AI“バブル論”は後退、実需相場へ
- TSMCの設備投資・売上見通しが予想を上回り、
「生成AIバブル」ではなく「常時推論AIというインフラ投資」であることを再確認。 - ラッセル2000・SOX指数の堅調さが示す通り、
AI需要+内需の強さが米景気の下支えとなり、ドルの基礎体力を維持。
◆ 日本株式:海外勢の“日本買い”が本格化
- TOPIXが連日の最高値更新。
トヨタ・商社株・メガバンクなど、日本を象徴する大型株に実弾買いが入っています。 - これは「円安だから日本株を買う」段階から、
「日本の成長ストーリーそのものを買う」フェーズへの移行を意味し、
中期的には円のファンダメンタルズ改善=円高要因となり得ます。
◆ 金(XAU/USD):通貨システムへの不信を映す“別枠の強さ”
- 4,600ドル台で高止まり。
米・日どちらの通貨にとっても、
「金がここまで買われている」という事実は通貨信認の低下を示すシグナル。 - 短期的な調整リスクはあるものの、
中・長期では**「法定通貨離れ」の受け皿**として買い目線維持が妥当。
4.本日の注目イベントと TANIFX の予測
きょうは“ビッグイベント前の谷間”ながら、センチメントを占う指標に注目。
◆ 米・1月 ミシガン大学消費者態度指数(速報値)
- 市場の注目度:中〜やや高
- TANIFXの予測:71.5〜72.0(市場予想をわずかに上回る程度)
予測の根拠:
- 株高による資産効果(家計の気分は悪くない)
- ガソリン価格の急騰もなく、実質所得環境はそこまで悪化していない
想定される市場の反応:
- 予想通り〜やや強い →
「米景気はやはり底堅い」→ ドル高方向
ただし、ドル円については159円手前で介入警戒から上値が重くなりやすい。 - 明確に弱い数字 →
米長期金利低下 → ドル売り・金買い再強化のシナリオも一応想定。
5.本命シナリオ:USD/JPY(ドル円)ショート
● 戦略:戻り売り(リバウンドを待って叩く)
- TANIFXの予測:
きょうのドル円は
159円台に再度乗せるパワーは、
ベッセント発言後の地合いではやや不足と見ます。
6.サブシナリオ:EUR/USD(ユーロドル)ショート
ドルの底堅さに対して、ユーロ側に独自の強材料が乏しいため、
「戻り売りスタンス」は維持。ただし、
きょうの主役はあくまでドル円と位置づけ、
ユーロドルはロットを抑えた“サテライト戦略”として扱うのが無難です。
7.本日のまとめ(TANIFXコメント)
- 円は相変わらず“弱い通貨”だが、
「最弱通貨」からは徐々に脱しつつある気配。 - 日本株高・AI実需・IMF成長率見通しなど、
日本経済の“正常化”が意識され始めており、
長い目では「日本買い=円買い」に繋がりうる流れが生まれています。 - きょうは
「159円という政治的天井を背にしたUSD/JPYの戻り売り」が本命。
大きく取りに行く日ではなく、
リスクを限定したスイング〜デイトレレベルの勝負どころと捉えるのが賢明です。

コメント