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159円目前のドル円とCPI ── 「円独歩安」と政治リスクが重なる一日
■ 本日のマーケットサマリー(2026/01/13 朝時点)
| 通貨ペア / 商品 | 現在値 | コメント |
|---|---|---|
| USD/JPY | 158.69円 | 159円大台を射程に円独歩安が継続 |
| EUR/JPY | 185.07円 | クロス円は総じて歴史的高値圏 |
| EUR/USD | 1.1662USD | 小幅レンジ、ややドル高優勢 |
| GBP/JPY | 213.86円 | 真空地帯を進む高値圏、ボラ大 |
| GBP/USD | 1.3477USD | 上値重いが崩れきらず |
| EUR/GBP | 0.8653 | ポンド優位からややユーロ巻き返し |
| XAU/USD | 4,596USD | 金は異例の高値圏で推移 |
■ 通貨相関・テーマ整理(TANIFXビュー)
1. 通貨強弱の構図
ざっくりした通貨強弱は以下の通りと整理できます。
XAU(金) ≫ USD ≧ GBP > EUR ≫≫ JPY
- JPY(最弱):
USD/JPY・EUR/JPY・GBP/JPYがいずれも高値圏で推移しており、
「ドル高」だけでなく**「円独歩安」**の色彩が強まっています。 - USD(イベント通貨):
対円では強いものの、対ユーロ・対ポンドでは一方的なドル高までは行かず。
今夜の米CPI(消費者物価指数)を起点とした方向感待ちの状態。 - XAU(ゴールド):
4,600ドル近辺という極端な高値は、
「ドルが強い」というより、法定通貨全体への不信感+地政学リスクを織り込んだ動きと解釈できます。
2. 円売りの背景:国内政治と日銀
- 衆議院解散観測
高市首相による通常国会冒頭での解散検討報道が、
海外勢にとって「政治的空白=円売り材料」として消化されています。 - 日銀への思惑
来週の日銀金融政策決定会合を控え、追加利上げ観測はあるものの、
「円安是正に十分なペースではない」との見方が優勢。
結果として円が“資金調達通貨(ファンディングカレンシー)”として売られやすい構図が続いています。
■ 株式・金利・ゴールドの概況
◆ 米国株式
- ラッセル2000など中小型株指数の高値更新は米国内需の底堅さを示唆。
- トランプ政権によるFRBへの圧力(独立性への介入)という不安材料はあるものの、
現時点では「司法判断待ち」であり、株式市場は景気拡大シナリオを優先しています。
◆ 日本株式
- 衆議院解散観測+米株高を追い風に、日経平均はギャップアップを伴う大幅高が見込まれる局面。
- 解散総選挙となれば、高市政権の基盤強化→政策遂行力向上への期待が株高・円安を後押ししやすい流れです。
◆ ゴールド(XAU/USD)
- 4,596ドルという水準は、
「FRBの独立性への懸念」「各国の財政拡張」「地政学リスク(ベネズエラなど)」を一気に織り込んだ結果といえます。 - 一方で、値幅が急拡大しているため短期的には利益確定売りによるボラティリティ上昇リスクにも要注意。
■ 本日の注目材料とTANIFXの予測
米・12月消費者物価指数(CPI)
- 発表時間: 日本時間 22:30
- 市場予想:
- 総合: 前年同月比 予想やや低下
- コア: インフレ粘着性継続とみられる水準
- TANIFXの予測:
- 総合は予想付近~やや強め、コアは粘着的
→ 「利下げ加速」までは踏み込めない内容となる公算
- 総合は予想付近~やや強め、コアは粘着的
想定シナリオ:
- 予想よりやや強い(インフレ粘着)ケース
- 米金利上昇 → ドル買い・円売り再加速
- USD/JPYは159円台トライの可能性
- 予想を下回る弱いインフレ
- 米利下げ期待再燃 → ドル売り・金買い
- USD/JPYは158円割れを試す調整局面も
■ TANIFXの本日のトレード戦略
本命:USD/JPY ロング(押し目買い)
※イベントリスクが大きいため、CPI前までの時間限定戦略を基本とし、
CPI直前・直後は「一度ノーポジ」の選択肢も強く意識。
戦略のポイント
- 159円手前にストップロスの“溜まり”
- 介入警戒感から個人投資家のショートが膨らんでいると想定され、
159円ブレイク時にショートカバーが一気に噴き上がる可能性。
- 介入警戒感から個人投資家のショートが膨らんでいると想定され、
- 円売り材料の多さ
- 解散観測、日銀の利上げの遅れ、株高によるリスクオン…
とにかく「円だけが売られやすい環境」が揃っている点は無視できません。
- 解散観測、日銀の利上げの遅れ、株高によるリスクオン…
- GBPJPYではなくUSDJPYを選ぶ理由
- CPIは「ドル材料」イベントのため、
- 強いCPI → USDJPY上昇 + GBPUSD下落(ポンド売り)
- 弱いCPI → USDJPY下落 + GBPUSD上昇(ポンド買い)
- となる可能性があり、GBPJPYは双方の力がぶつかる“綱引き状態”になりやすいため、
よりシンプルに 「ドル vs 円」 の構図が出るUSDJPYの方が扱いやすいと判断します。
- CPIは「ドル材料」イベントのため、
ノートレードを選ぶなら
- 今夜はCPI+政治要因+FRB議長人事思惑+ベネズエラ情勢と、
イベントが多く「一方向に綺麗に伸びる」保証はどこにもありません。 - 指標瞬間をリアルタイムで追えない環境であれば、
「今日は見るだけ(ノートレード)」という選択も、TANIFXとして十分推奨できるスタンスです。
米・12月消費者物価指数(CPI)
本命:USD/JPY ロング(押し目買い)
ノートレードを選ぶなら
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