【TANIFXデイリーニュース】2026年1月12日号

衆院解散思惑と米インフレ“3連戦”前夜── 157円後半のドル円と、加速する「円独歩安」

目次

1. 本日のマーケットサマリー & 通貨相関

通貨ペア / 商品現在値コメント
USD/JPY157.82157円台後半まで上昇、円売り・ドル買い優勢
EUR/JPY184.01クロス円高値圏キープ、ユーロも対円で堅調
EUR/USD1.165831.16台後半で上値重い、ドル高圧力優位
GBP/JPY211.915ポンド高+円安で211円台後半、ボラ大きめ
GBP/USD1.3425ポンドは対ドルでやや調整局面
EUR/GBP0.86818ユーロがやや巻き返し、ポンド一強相場は一服
XAU/USD(GOLD)4,567金は高値更新圏、地政学と通貨不信を背景に堅調

通貨強弱イメージ(TANIFXビュー)

USD > EUR ≧ GBP >> JPY

  • ドル:米インフレ指標(CPI・PPI・小売売上高)を控えたイベント前買い
  • ユーロ・ポンド:対ドルではやや上値重いが、対円では“買われる側”
  • 円:衆院解散思惑+日銀会合を控えた「金融政策の方向感不透明」もあり、独歩安状態

TANIFXの今時点の市場全体見通し(為替・株・金利)<3行>

  1. 為替は「円独歩安+イベント前のドルじり高」が続きやすく、ドル円・クロス円とも高値圏維持の公算。
  2. 株式は、日本株・米株ともに金融緩和期待とAI投資テーマで押し目は拾われる“強弱感混在のリスクオン寄り”。
  3. 金利は、米インフレ指標次第で米長期金利が一段高となるリスクがあり、今週は金利・ドル・株の三角関係の変化に要警戒。

2. マクロ・イベントの焦点

本日の注目テーマ

  • 日本:衆議院解散の思惑
    • 高市政権による解散観測がくすぶり、
      → 「成長戦略・大型補正への期待=株高要因」
      → 「財政再拡大懸念=金利上昇・円売り要因」
    • 政治リスクというより、“財政×成長”ストーリーとして円にはじわりマイナス
  • 米国:インフレ指標“3連戦”の前日
    • 明日:CPI(消費者物価指数)
    • 明後日:PPI(生産者物価指数)&小売売上高
    • 「FRBの利下げペース」が再度織り直される1週間で、ドルと米金利の方向感が今後1〜2ヶ月を左右する重要局面
  • その他
    • 日本:来週の日銀金融政策決定会合
    • 米国:次期FRB議長人事を巡る思惑
    • ベネズエラ情勢やトランプ大統領の発言リスク

3. 各市場の詳報

■ 米国株式:内需・金融・AIが三本柱

  • ラッセル2000など景気敏感株・中小型株は依然として底堅く、
    米景気はソフトランディングに成功しつつある」との見方が優勢。
  • KBW銀行株指数の高値圏推移は、
    • 金利高止まり環境でも金融システムが機能
    • AI・インフラ投資への融資・資本市場が生きている
      ことを示し、ドル買い・株高・円売りの地合いを後押し。

■ 日本株式:政治×金融政策×インフレの三重構造

  • 日経平均・TOPIXともに高値圏でのもみ合いが想定されるものの、
    • 衆院解散思惑
    • 来週の日銀会合
      を前に、上がれば利益確定・下がれば押し目買いという綱引きが続きやすい。
  • メガバンク・保険・商社など「金利上昇&インフレ恩恵セクター」への物色が継続しており、
    海外勢の日本株ウェイト引き上げと円売りヘッジの組み合わせは、為替にとっても円安圧力。

■ 為替:円独歩安の中で、ドル“じり高”

TANIFXの通貨相関整理

  1. USD/JPY:157.82円
    • 157円台後半までじり高。
    • 「米インフレ指標=ドル買い材料になり得る」という期待と、
      「日本の追加利上げも急がないだろう」という見方が重なり、上方向バイアスが継続。
  2. EUR/USD:1.16583
    • 1.18台からじわじわ押し戻され、1.16台後半へ。
    • FRBがECBよりも早く・積極的に利下げする、という“緩和先行”ストーリーが一旦後退し、
      「ドル>ユーロ」の構図が再び意識されやすい水準。
  3. クロス円(EUR/JPY, GBP/JPY)
    • 円が最弱である以上、クロス円はトレンドフォロー(順張り)では常に候補
    • ただし、すでに歴史的高値圏に乗っているため、
      → 「中長期投資として新規に飛び乗る」のはリスクが高いゾーン。

■ 金(GOLD):4,500ドル乗せ、通貨不信の反映

  • XAU/USD=4,567ドルと、高値圏での推移。
  • ベネズエラ情勢や各国の財政拡大、
    ドル・円・ユーロのどれも完璧ではない」という通貨不信が、金に資金を流入させている構図。
  • ただし短期的には、
    • 明日以降のCPI・PPI・小売売上高の結果次第で、
    • 「実質金利上昇 ⇒ 金利を生まない金売り」
      のパターンが出るリスクもあり、ボラティリティ上昇に注意

4. 本日の米主要指標:イベント“前夜”の位置づけとTANIFXの予測

きょうは**「明日からのインフレ3連戦の前日」**という位置づけで、米市場はポジション調整を優先する可能性が高いと見ています。

明日以降の注目指標とTANIFXの予測(方向感ベース)

  1. 米・消費者物価指数(CPI)
    • TANIFXの予測:
      • 総合:前年同月比はやや鈍化〜横ばい
      • コア:サービス価格の粘着性から**“思ったほどは下がらない”**展開を想定
    • シナリオ:
      • 予想より強ければ → 「利下げペース鈍化」観測でドル高・金利高・円安
      • 弱ければ → 「利下げ前倒し」観測でドル売り・金買い
  2. 米・生産者物価指数(PPI) & 小売売上高
    • PPI:CPIの先行指標として注目。エネルギー・輸送コストに反転気配が出るか。
    • 小売売上高:
      • 年末商戦の強弱を測る指標。
      • 雇用と賃金が底堅い中で、マイナスサプライズが出ればリスクオフに傾きやすい

5. TANIFXの本日のトレード戦略

✅ 本命:USD/JPY EUR/JPY ロング / 押し目買い

TANIFXの予測・採用理由

  1. ファンダメンタル:
    • 米インフレ指標に向けて、
      強めのCPIを警戒したドル買いポジション積み上げ」が入りやすいタイミング。
    • 一方で日本は、
      • 衆院解散思惑
      • 来週の日銀会合
        を前に、「日銀は急いで利上げを進めない」という見方が支配的で、円買い材料が乏しい。

⚠ ノートレードを選ぶなら

  • CPI・PPI・小売売上高という**「インフレ指標フルコース」**を控えた前日であり、
    • ポジションを持ち越さない
    • イベント後のトレンドを確認してから入る
      という 「ノートレード戦略」も十分合理的です。
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